庭仕事を放棄してしまって

「没道徳性」だの「技芸からの徹底した逸脱」だの、庭についてこんなふうに語ってくれた人がいただろうか。そうなんだよそうなんだよ、庭なんて禁欲的になっちゃいけないんだよ、技術におもねってはいけないんだよ。 2015年6月3日 「没道徳性」だの、「技芸…

ふんわりとした平静さを与えて愛すべき人生を生き

モンテーニュがいい、人生はキャベツ畑を耕やすようなものなんて! 2020年6月14日 どうも取り止めがなくて、何を言ってんだかと、でもとにかく読了はした。で、線を引いたところを読み返してみると、多々滋味豊かなのである。そうか、人生というのはとりとめ…

太郎ちゃんとよう子ちゃん

水村さんの小説、もっと読みたい。もっともっと書いてください。 2020年5月23日 久しぶりにすっかり小説の中にいた。昭和の初めからバブルの時代へとゆっくり過ぎていく時代、仲良くなってはいけなかった小学生の太郎ちゃんとよう子ちゃん、その二人を静かに…

恐らく、それがあの時代でした

「でも私は、こうも思うのです。たとえ愚かなことを口にしてしまったと嘆くような結果になったとしても、あの時ああ言っておけばよかったと悔いるよりは少しはましなのではないか、と。後悔することを恐れて口を閉ざしている人は、私の知る限り、不幸に見舞…

そうかただの事実なのだね

植物を偏愛する羽野くん。他人と深く関らず、植物園のような部屋が唯一息が抜ける場所。 「それに、人が一人なのも、さびしいのも当たり前のことだ。それを不幸と思わなければいいだけのことだと思う。幸福でも不幸でもない、ただの事実なのだから。」p.220 …

下北沢で住まう人たちの淡々とした日常

下北沢の庭のある家で母さんと、姉二人、妹と暮らすフリーターの望。下北沢で住まう人たちの淡々とした日常が綴られる。ちょうど下北沢の再開発が始まった頃が舞台。彼らは今の下北沢を見てどう思うだろう?やっぱり下北沢が好きって言いそうな気がする。人々…

人生には時々いいなと思う人がいて

「何か自分というものが圧倒的に肯定される瞬間が来る」そうか、もう少し待ってみよう。 2020年6月2日 この人はいいな、好きだなと思える人はそういなくて、そんな人と出会えた「図書室」はうれしい本だった。人生には時々いいなと思う人がいて、これまで僕…

「深く深く驚くこと」が大切なのだね!

現場のあとの一杯、あの寸法は間違っていなかったの?だの、もっともっと詰めなきゃだねだの、あの色はあれでよかったの?だのなどなど、一連の反省のあと、決まって思うのは、現場がいいわと言うこと、現場は楽しいと言うこと、とっても大仰だけれど、地球…

京都にはこんなティールームがあるよね、まいったなぁ。 2015年5月4日 なぜか京都、老母のところに行く前にyukei salon de the。 こんなところで,マーク・ロスコに会うなんて,ルイス・バラガンに会うなんて,こんな爺さんになりたい一番のボナールおじさん…

でもこのままじゃ、やっぱり諦めきれない

最近はもう「寝ても覚めても」というようなことがなくなってしまった。 2020年5月4日 『The Linz Cafe』:Christopher Alexander 西村伊作に恋する前に夢中になったのがクリストファ・アレクサンダーだった。その中でもこの一冊、The Linz Cafe が好きで好き…

そうだ「人生は待つこと」なのだと

最近はもうこの本を開かなくなってしまった。待ちくたびれてしまったのかな? 2020年5月2日 『待つということ』 著:鷲田清一 この本はこの10数年のあいだ、折に触れ開いたり、眺めたり、再読したりしてきた。そうだ「人生は待つこと」なのだということを教…

世界にはほんとうにいいなぁと思える人がいるんだと思うことが

ジル·クレマンと話してみたい、フランス語できないけれど。 2015年4月30日 庭の世界に身を置いていながら、なんというか、ぽつんとしごとをしていて、このままとぼとぼと行くんだと思っていたら、突然,ジル·クレマンというおとこが現れた。ヴェルサイユ高等…

どんな物語もいつか終焉を迎えるのだけれど

松家さん、もっともっと書いてください。待ってます。 2019年4月30日 松家仁之さんと出会ったのは、「火山のふもとで」だった。そうか僕はこんな世界が好きだったのだと気がつかせてくれたのが松家仁之さんだった。松家さんの世界はひとことで言えば透明で静…

こんなに自由にのびのびと本とともに

「本を読むこと、それはささやかな勝利の瞬間」う~ん、もう一度本棚から掘り出さなきゃだ。 2019年4月30日 なんかいいなと思うのだった。この本「優雅な読書が最高の復習である」は、ルヴィン·トムキンズの「 優雅な生活が最高の復習である」のもじりである…

そんなふうに丁寧な儀式を経なければ

ゴールデンウィークも大詰めになってそろそろ仕事に復帰かな、でもまづは副業の古本屋のおやじさんから、といってもまだ休日中だからワインなどをお供に、で、分かったのだけれど、外の棚に出す本の選書などというのは、実は候補の本の再読なのだということ…

吉田健一・暁子、父娘みたいに

お休みだから娘が来ていた。僕たちは吉田健一・暁子、父娘みたいになれているだろうか、きっとなれてはいないけれど、今からでもなってみたい。 2019年5月4日 「父 吉田健一」には娘の暁子さんから見た吉田健一のことが書かれている。20年ほど前から、ことあ…

こんな爺さんになりたいっ!

こういうお爺さんは街では見ないよ。あるいはこういうお爺さんは写真集だけにしか存在しないの?中でも海辺を新聞持ってすたこら歩いているお爺さんがいいな。そろそろ半ズボン出さなきゃ! 2020年4月30日 本箱を整理していてうれしいのは、もうすっかり忘れ…

こんなにうれしいことはない!

今日はいちにち古本屋のおやじさん、お店の前、親子で絵本を読んでいる。こんなにうれしいことはない! https://www.youtube.com/watch?v=aDup8itAgjY

フランスの田舎を

ゴールデンウィークは、フランスの田舎を歩くことに決めた!本の中のだけれどね。

う~ん、杉本さん

今はもう手紙などあまり書かなくなったけれど、それでもやはり郵便病だから、見積書や請求書にもブルーブラックのインクでメモを添えて宛先を書いて気に入りの切手を貼って投函する。たとえ見積書や請求書であっても手紙は手紙だと思ってる。 2015年4月28日 …

人をさけて、物につこう

朝早く起きなければならないから、現場、面倒くさいなって思うけれど、ただじっとそこにいると、少しづつ頭の中のカタチが外に出て居場所を見つけていく過程に居合わせるのはいいものだなぁと思う。ちょうどこんなのを読んでいた。 「人をさけて、物につこう…

「野暮は揉まれて粋となる」

「いき」って、なかなか辛いものだなぁ、そんな辛さをおくびにも出しちゃいけないのだよね。むかし、九鬼さんにあこがれてあこがれて。色んな人に憧れるなぁ。 2021年4月25日 まぁ、なんとも粋なこと! 「「いき」は「浮かみもやらぬ、流れのうき身」という…

町と家と人がとても仲がいいので

柴崎さんとも随分ご無沙汰している、今どんな本を書いているのだろう?贅沢でもない貧乏でもない暮らし、また書いて欲しい。 2020年4月24日 柴崎友香さんの「千の扉」を読んだ。 地域や町というと平面的な広がりを持つものなのだと思ってしまうけれど、この…

少しづつ少しづつ崩れてゆく

小鳥たちと小鳥の小父さんとバラ園と古い洋館が作る静かで慎ましい世界が少しづつ少しづつ崩れてゆく物語。いつだってそうなんだから。 「私、本を読んでいる人を眺めるのが好きなんです。自分で本を読む以上に」ことり 小川洋子著 p.157 https://www.youtub…

どうしていつもこうなんだろう?

大好きな伯父さんは行ってしまうし、ふたりが好きだった小さな広場もなくなってしまった。どうしていつもこうなんだろう? 「しばらくして、ぼくは、伯父さんの部屋や小さなビストロ、マロニエの木などを探しに、この場所に戻ってきたことをよく憶えている。…

苺を御飯として食べるような人

百合子さんってまさにこういう人だなぁ。 「初夏の朝、山盛りの路地苺に白砂糖をかけた大丼を膝に置いた奥さんが、一階への階段の途中に、ぼんやりと腰かけていた。「これ、あたしの御飯」はれぼったい声で笑った。そのとき私は思った。決然と思ったので、い…

やっと自分というものが

こんな特別な一日が訪れるのかなぁ? 2015年4月19日 「1921年に二十の岡崎みち子さんはいま八十七歳。まだどこかで元気に暮らしていればいいと思う。私はその八十七歳の老女とともに「ヘンリ・ライクロフトの私記」を読み返す。彼女がうかべる微笑を想像する…

子規さんってこういう人だったのだなぁ

「昼寝する事,酒を飲む事」なんて、子規さん好感が持てるなぁ。 2015年4月14日 今日の言葉から 「読書する事,労働する事,昼寝する事,酒を飲む事,何でも子供の時に親しく見聞きした事は自ら習慣となるようである。家庭教育の大事なるゆえんである。」病…

ジャック・タチ、やっぱりいいわ!

市川大野の現場の後、本八幡の紅虎餃子房でひとやすみ、杏仁豆腐が美味しい。お供は「ぼくの伯父さん」ジャック・タチというミス・マッチ。ずっと憧れてきたジャック・タチ、このあいだ、神楽坂のかもめブックスで見つけたとき、さすがかもめブックスさん、…

好きに成ってしまったのだから仕方がない

「好きに成ってしまったのだから仕方がない」人生はこれでいい。 2018年4月12日 いのくまさんはいつも楽しそう。作る人は戦わなければとか、苦しまなくてはとか、そんなの?と思う人。楽しくて何が悪いといのくまさんは思うし、僕も思う。いのくまさんはどう…