ひと

苺を御飯として食べるような人に

泰淳さんが百合子さんを好きになった訳がわかるなあ。 2023年4月23日 百合子さんってこういう人だなぁ。 「初夏の朝、山盛りの路地苺に白砂糖をかけた大丼を膝に置いた奥さんが、一階への階段の途中に、ぼんやりと腰かけていた。「これ、あたしの御飯」はれ…

八十七歳か

京都の文学者たち、なんだか好きだなぁ。 2015年4月19日 「1921年に二十の岡崎みち子さんはいま八十七歳。まだどこかで元気に暮らしていればいいと思う。私はその八十七歳の老女とともに「ヘンリ・ライクロフトの私記」を読み返す。彼女がうかべる微笑を想像…

僕はいつも大騒ぎしながら

「遊園地の木馬」を読んだ。池内さんはひたすら「さりげなく」生きてきた。自分にはできないものだから、ついつい池内さんを読んできた。そんなことだからこの本でも取り立てて棒線を引きたくなるようなところは出てこない。それでも漢方薬のようにじんわり…

「これで行くんだ」と

千葉さんは人生はリズムだという。千葉雅也さんの新しい本「センスの哲学」が言っているのはそんなこと、深く納得。センスがいいというのはそのリズムを如何に楽しむかということ。ロバート・ラウシェンバーグの絵を真ん中においた表紙の装丁のかっこいいこ…

でもでも現役を退いても

多摩ニュータウンのランドスケープびとMさんが現役を退いたのでご苦労さま会を開いた。いつの間にか4時間が過ぎていた。この50年ほどのこの国の風景を取り巻く状況をささっとおさらいして、結論としては僕たちの力不足だったかもしれないねと、でもでも現役…

なんてふてぶてしいやつだったんだ

この年になってようやく分かった、「ふてぶてしい」って大事なことなんだと。 2013年4月5日 やっぱりカメラの奥から出てきたデータ。なんてふてぶてしいやつだったんだ。4年弱が過ぎてすっかりよわい男になってしまった。2009年7月20日

こういうひとだったなぁ

犬なのに主人の言うことちっとも聞かなかった。そこのところが好きだったけれど。 2013年4月5日 カメラを修理に出したら古いデータが出てきた。在りし日のドゥドゥ、こういうひとだったなぁ。2009年7月20日

Fuckin' Yuya Uchida, don't rest in peace just Rock’nRoll!!

也哉子さんがいちばん偉いなあ! 2019年4月5日 「内田裕也(享年79)Rock’n Roll葬」4月3日、青山葬儀場での長女・内田也哉子の謝辞。 私は正直、父をあまりよく知りません。わかり得ないという言葉の方が正確かもしれません。けれどそれは、ここまで共に過…

なんだか好きで

イタリア人の友達がひとりいる、勝手に思っているだけだけれど、ナンニ・モレッティという。 2016年3月28日 ナンニ・モレッティは、いかにもイタリア人で、おかしくて、ハンサムで、正義感が強くて、いつも歌っているようで、踊っているようで、人生哀しいの…

やっぱりキースさん

二日目お花見が終わってほろ酔い気分、聴くのはやっぱりキースさん。 https://www.youtube.com/watch?v=AyLQGDIrGcI

すごく残念なことだ、とても淋しいことだ

舟越さんが亡くなった。舟越さんが好きだった。舟越さんがつくる彫像が好きだった。舟越さんがつくる彫像が着ている服や髪型が好きだった。ご冥福をお祈りします。 2021年1月21日 舟越さんの彫像が好きだ。普段着だけれどとても端正なセーターやシャツを着て…

みんなおしゃれだったなぁ

そういえば、ヘッセもボナールもモランディも、みんなおしゃれだったなぁ。 2021年3月28日 この本も読んだ時は、あっそうねと、あんまり印象に残らなかったのだけれど、本棚の奥で熟成したのか、さっき取り出してぱらぱらとしていたら、なるほどなぁと思った…

もっともっといろんなせかいの中に

坂田さんは既に亡くなられた。もっともっとお話ししておけばよかった。 2015年3月26日 1~2ヶ月前、目白のまちを歩いていたら,古道具・坂田の看板を目にしたので,あ、ここかと思ったのでした。でその時は立ち寄れなかったのですが,きのうついに足を踏み…

いま会うべき人とは必ず

酔い覚ましにスターバックスでお茶を飲んでいたら、あれはひょっとして柄谷行人さん?って思ったからお声がけしようかなと散々迷ったあげく勇気を振り絞ってお声がけしたら、果たしてそうであった。年とって思うことは、どんなに高名な方であっても、物おじ…

藤原さんいいな

「植物考」藤原辰史著を読んだ。今の僕たちを取り巻く世界をこんなに的確に簡潔に言葉にしてくれた人がこれまでいただろうか。「私はそれを植物性からの人間の大きな乖離、あるいは、人間のうちなる植物性の弱体化と呼びたい」藤原さんいいな、もっともっと…

かつて馳せた想いに

学生時代、同じ花卉・造園学教室に学んだ先輩たちとの昼飲みの会が横浜であった。個人情報保護法施行やコロナ禍以降、このような集まりを持つことはすっかり少なくなってしまっていた。かつて僕たちが何を想い何を目指して来たかを確認できる貴重な時間を共…

彼はふたたび未来を植えていた

「オーウェルの薔薇」レベッカ・ソルニット著を読んだ。最近またオーウェルの名を聞くことが多くなった。権威主義体制を厳しく糾弾したオーウェルだけれどその思想の背後には<薔薇>があって、「大地の表面」の細々とした喜びを愛でる日常があった、そんなこ…

小さくていいものを求めることの方が

もうあまり西村伊作の名前は聞かなくなってしまった。かっこいい人だったなぁ。 2020年3月15日 コロナ・ウィルスの影響というのか、余波の余波を受けて、少しふさぎがちな日が続いていたけれど久しぶりに現場に出た。季節の木々と朝の光と職人たちと、やっぱ…

ひとは周りまわりながら巡りめぐりながら

マリア・ジョアン・ピリス、大好きなピアニストの一人だ、そんなピリスがまさかのミスを犯して困惑している、でもさすがピリス、泣き出しそうなのにも関わらず素敵だ!若い頃はモーツァルトばかり聴いていた、でも今日久しぶりにピリスを聞いて、またモーツ…

これを持っていれば安心というものがあって

第2巻「スワン家のほうへII」の真ん中あたりまで来て、また止まってしまって一年ほどが経つ、わぁ、なんて意思が弱いんだろう、だめなんだろう?別に「失われた時を求めて」を読了できなかったからといって、人生が台無しになる訳ではないんだから、でもずっ…

味わいと彩りに満ちた人生が

もっともっと誘惑に負けていいんだよね、なんだか楽しくなってきた。 2021年2月27日 趣味は新聞の切り抜きかなと思うほど、部屋中、紙で溢れてる。ほとんど読み返すことなどないのだけれど、いくら何でも少しは処分しないとと読み返していたら、こんなのが出…

いつそれを言ってくれるか、ずっと待っていたんだ

ずっと昔、村上さんてどこがいいんだろうと思った。50年くらいの時間がたって、今ようやく、あ、なるほどなと思う。確かにこれをなんと呼べばいいんだろう、とりあえず、ポップだなぁとでもよんでおいて、またしばらく読んでみよう。 2022年2月23日長い旅が…

「小さなひと」

2年が経って、天使みたいだったキノもすっかり「小さなひと」になってきた。 2022年2月20日 娘Fから孫が春になって保育園に持って行く鞄やら帽子やらにつけるワッペンを考えてというから、ぼくがキノを見ていて浮かぶイメージは天使だというと、スケッチ描い…

これからも楽しく夢見て生きようよ!

やっぱり少し元気がないのかなぁ。それでも軽快なマヌーシュ・ジャズに始まりマヌーシュ・ジャズで終わるウディ・アレンのテイストは快調で、いつも元気をくれてありがとうという気持ちになるのは変わらない。ウディ・アレンの映画は街を主役にする映画でも…

なんていいんだ。

映画「枯れ葉」これは必見です。

やっぱり一番大事なのは食べると言うこと

恭平さん、次はどんな本を書いてくれるかな。 2021年2月7日 坂口恭平さんのことはずっと遠くから眺めていたけれど、初めて買った本は建築の本ではなくて、cook 料理の本で、この本の中で恭平さん自身もやっぱり一番大事なのは食べると言うことだと気が付いた…

やっぱり吉田さんがいいわ。

いつ出会ってもいいこと言うなぁ。それにしても本をスケッチしておくと言うことは楽しことだったんだ。 2021年2月6日 ふむふむととりあえず読みおえて、いいような悪いような、よく分かったような分からないようなで、しばらく放っておいて、又初めのページ…

僕もヤンキーなのかなぁ?

「建築家よりも大工。アーキテクチャーよりもカーペントリー」 千葉さん、好きだなぁ。僕もヤンキーなのかなぁ? 2021年2月6日 ひょっとして、ソクラテスって千葉さんみたいな人だったのかなぁと、ふと思った。 語り合える人 ひたすら無意味だけど、なんか気…

でもこの一節に線をひいた

何度読んでもこの話好きだなぁ。 2017年1月31日 ウィリアム・モリスのことを時々知りたくなる。だからむかし買った「ウィリアム・モリスの庭」を取り出してもういちど読んでいた。で、きのうこんな一節に出会った。「ある時彼は一人の女性に、自分の講演が良…

でもすでにここにいるだれかには

「孫と居る」という新しい体験をしている。新しいひとはいろんなことを教えてくれる。僕らが伝えなきゃならないのに。 2022年1月16日 先週、「八日目の蝉」を読了した。凄いな角田さん、角田さん読むの初めてだった。これからも読むか迷ってる。怖い作家だと…