ひと

彼はふたたび未来を植えていた

「オーウェルの薔薇」レベッカ・ソルニット著を読んだ。最近またオーウェルの名を聞くことが多くなった。権威主義体制を厳しく糾弾したオーウェルだけれどその思想の背後には<薔薇>があって、「大地の表面」の細々とした喜びを愛でる日常があった、そんなこ…

小さくていいものを求めることの方が

もうあまり西村伊作の名前は聞かなくなってしまった。かっこいい人だったなぁ。 2020年3月15日 コロナ・ウィルスの影響というのか、余波の余波を受けて、少しふさぎがちな日が続いていたけれど久しぶりに現場に出た。季節の木々と朝の光と職人たちと、やっぱ…

ひとは周りまわりながら巡りめぐりながら

マリア・ジョアン・ピリス、大好きなピアニストの一人だ、そんなピリスがまさかのミスを犯して困惑している、でもさすがピリス、泣き出しそうなのにも関わらず素敵だ!若い頃はモーツァルトばかり聴いていた、でも今日久しぶりにピリスを聞いて、またモーツ…

これを持っていれば安心というものがあって

第2巻「スワン家のほうへII」の真ん中あたりまで来て、また止まってしまって一年ほどが経つ、わぁ、なんて意思が弱いんだろう、だめなんだろう?別に「失われた時を求めて」を読了できなかったからといって、人生が台無しになる訳ではないんだから、でもずっ…

味わいと彩りに満ちた人生が

もっともっと誘惑に負けていいんだよね、なんだか楽しくなってきた。 2021年2月27日 趣味は新聞の切り抜きかなと思うほど、部屋中、紙で溢れてる。ほとんど読み返すことなどないのだけれど、いくら何でも少しは処分しないとと読み返していたら、こんなのが出…

いつそれを言ってくれるか、ずっと待っていたんだ

ずっと昔、村上さんてどこがいいんだろうと思った。50年くらいの時間がたって、今ようやく、あ、なるほどなと思う。確かにこれをなんと呼べばいいんだろう、とりあえず、ポップだなぁとでもよんでおいて、またしばらく読んでみよう。 2022年2月23日長い旅が…

「小さなひと」

2年が経って、天使みたいだったキノもすっかり「小さなひと」になってきた。 2022年2月20日 娘Fから孫が春になって保育園に持って行く鞄やら帽子やらにつけるワッペンを考えてというから、ぼくがキノを見ていて浮かぶイメージは天使だというと、スケッチ描い…

これからも楽しく夢見て生きようよ!

やっぱり少し元気がないのかなぁ。それでも軽快なマヌーシュ・ジャズに始まりマヌーシュ・ジャズで終わるウディ・アレンのテイストは快調で、いつも元気をくれてありがとうという気持ちになるのは変わらない。ウディ・アレンの映画は街を主役にする映画でも…

なんていいんだ。

映画「枯れ葉」これは必見です。

やっぱり一番大事なのは食べると言うこと

恭平さん、次はどんな本を書いてくれるかな。 2021年2月7日 坂口恭平さんのことはずっと遠くから眺めていたけれど、初めて買った本は建築の本ではなくて、cook 料理の本で、この本の中で恭平さん自身もやっぱり一番大事なのは食べると言うことだと気が付いた…

やっぱり吉田さんがいいわ。

いつ出会ってもいいこと言うなぁ。それにしても本をスケッチしておくと言うことは楽しことだったんだ。 2021年2月6日 ふむふむととりあえず読みおえて、いいような悪いような、よく分かったような分からないようなで、しばらく放っておいて、又初めのページ…

僕もヤンキーなのかなぁ?

「建築家よりも大工。アーキテクチャーよりもカーペントリー」 千葉さん、好きだなぁ。僕もヤンキーなのかなぁ? 2021年2月6日 ひょっとして、ソクラテスって千葉さんみたいな人だったのかなぁと、ふと思った。 語り合える人 ひたすら無意味だけど、なんか気…

でもこの一節に線をひいた

何度読んでもこの話好きだなぁ。 2017年1月31日 ウィリアム・モリスのことを時々知りたくなる。だからむかし買った「ウィリアム・モリスの庭」を取り出してもういちど読んでいた。で、きのうこんな一節に出会った。「ある時彼は一人の女性に、自分の講演が良…

でもすでにここにいるだれかには

「孫と居る」という新しい体験をしている。新しいひとはいろんなことを教えてくれる。僕らが伝えなきゃならないのに。 2022年1月16日 先週、「八日目の蝉」を読了した。凄いな角田さん、角田さん読むの初めてだった。これからも読むか迷ってる。怖い作家だと…

ずっと憧れていたのに

「アメン父」を読んだ。これまで何人かのおじさんに憧れてきた。田中小実昌さんは僕のおじさん遍歴の中でも最初期に憧れた人だ。あの飄々とした風情が好きだった。「アメン父」で田中さんが牧師だったお父さんのことを書いている。伝記でも思い出話でもなく…

「誰かを思う、そこに希望がある」なんていう物語を

この季節なかなかいい映画が来るから、毎年しあわせな気持ちになる。それで今年は?って思っていたら、来た来たフィンランドからアキ・カウリスマキがやって来た。もう引退すると言っていたじゃないか、でも戻って来てくれたのだよね。「誰かを思う、そこに…

われら万障くりあはせ

かつて荻窪あたりでは変な人がいっぱいいて、みんなで将棋をしたり、飲んだり、釣りをしたり、日々淡々と暮らしていた。暗い時代であったろうに、それでもとにかく精一杯楽しく暮らしていた。 逸題 きょうは中秋名月 初恋を偲ぶ夜 われら万障くりあはせ よし…

イーサンいいやつだなぁ

Before シリーズ、次はいつなんだろう。首を長くしてまっているのだけれど。 2013年12月14日久しぶりにイーサン・ホーク、ジュリー・デルピー、大好きなふたりの俳優をBSで見ているBefore sunrise、なんておしゃれな映画だろう、Before sunset 、そしてこん…

二度目の「こんにちわ」

昨日に引き続いて、今日もむかしの仲間と昼食、人生二度目の「こんにちわ」が大事と言った人がいる。若い頃に出会って、長い月日が過ぎて、いま老境に差し掛かってまた出会い直している。二度目の「こんにちわ」はどうしてこんなに豊かなのだろう?https://w…

でも楽しくも愉快な半日であった

午後から12月の都内の小さな旅。表参道で学生時代からの友達Sさんと昼食、ワインいっぱいですっかりいい気持ち。話題は尽きず原宿「おもはらの森」でコーヒー、やっぱり古くからのともだちはいいな。Sさんと別れて飯田橋へ、目当ては今いちばん僕の好きな本…

好きだなぁこういう人

Katerina Kolpakova いいなこの人、上手いとか下手とかそんなことどうでもよくて、とにかく弾いて弾いて無心に駆け抜けていく。髪をお団子に結んで、簡素な衣装も、好きだなぁこういう人。 https://www.youtube.com/watch?v=4_-A3oB7msg&list=RD4_-A3oB7msg&…

いくいく!ぜったい

突然、なつかしい友人から電話があった。来年の夏休みに北海道でみんなで遊ぼうという話だった。いくいく!ぜったいと葉書を書いた。

遅すぎるけれど出会えて良かった

神奈川県立文学館、井伏鱒二展に行ってきた。どうしてあの時代の人はあんなにおっとりゆったりしていたのだろう?ちっともお金持ちではなかったし、戦争もあったし、どうして?十数年前に庄野潤三さんに出会い、そしてその先生筋にあたるのが井伏さんなのだ…

君に捧げるラブ・ソング

https://www.youtube.com/watch?v=zPtasYhtboA

会いに行くから、きっと会いに行くから

映画「アアルト」を見た。最後の最後で涙が出そうになった。あんなに健やかな建築を残した人なのに、どうして?だから帰りに飲みたくなった。アアルトとハモニカ横丁、とっても不似合いだけど。生きている間に会っておかなくちゃいけない人だと思った。会い…

マーク・ロスコってそんな人だ

DIC川村記念美術館に行ってきた。ジョセフ・アルバース展が目的だったけれど、すっかりお目当てはマーク・ロスコに。マーク・ロスコ、とっても大きかった!とっても深かった!すっかりいい気持ちになって遅いお昼を頂いた。いつかまた来よう。どうにもこうに…

ホックニーさん、人生を愛そうと思います

ホックニーさんは言っていた。「人生を愛しなさい」「ありのままのあなたでいなさい」「心の底から愛せるものにいつか必ず巡り合うことができるでしょう」 ホックニーさん、人生を愛そうと思います。ありのままの僕でいようと思います。

いつのまにか口もとがほころんでいた

ホックニー展、大きな木々や春らんまんの花々きらめく水面、いつのまにか口もとがほころんでいた。これだけ混んでいるといつもなら、まっ、いいかとどんどん進んでいくのけれど、最後の一歩まで歩を早めることはなかった。

地域を愛するということは

北海道のお菓子屋さん六花亭が運営する六花の森には小さな美術館群とアートワークがさりげなく点在していている。ここに作品が集められている坂本直行という人は、北海道の山や森や植物を愛し、生涯絵を描き続けた人で、地域を愛するということはこういうこ…

高野さんは今でも

突然、逝ってしまわれた高野さんに会いに、音更字万年の小学校廃校跡の高野ランドスケープの事務所に行ってきた。高野さんは今でもランドスケープという仕事が大好きだから、大きな写真になって若い所員みんなのことを見守り続けておられた。