エンジ色と黒のきっぱりとした装画も装丁もとってもよくて

そうそう、古本屋さんを巡っていると、「本当に自分の心の支えになるというか、その物語が存在するということが、自分の人生の中での救いとなるというか」そんな本に出会えるよね 2019年5月30日 下北沢のB&Bの入り口の一番目につくところに平積みになってい…

太郎ちゃんとよう子ちゃん

「最高だったじゃない?」 そう問われると、なんと答えればいいのやら。 2020年」5月23日 久しぶりにすっかり小説の中にいた。昭和の初めからバブルの時代へとゆっくり過ぎていく時代、仲良くなってはいけなかった小学生の太郎ちゃんとよう子ちゃん、その二…

ジル・クレマンというひと

「地表に軽く触れるに留める」なんて至言なんだろう。 2015年6月 「没道徳性」だの、「技芸からの徹底した逸脱」だの、野原のことをこんな風に語った人はいるかって思いました。そして続きます。「庭仕事を放棄して 地表に軽く触れるにとどめることだ」なん…

人生には時々いいなと思う人がいて

「何か自分というものが圧倒的に肯定される瞬間が来る」と、岸さんは言う、そんな瞬間来るの?ほんと?? 2020年6月2日 この人はいいな、好きだなと思える人はそういなくて、そんな人と出会えた「図書室」はうれしい本だった。人生には時々いいなと思う人が…

お前は売れないでここにいるといいねなどと

雨なので古本屋のおじさんをしている。この本は売りに出してこの本は残しておく、そんなことを続けて最後はよく絞った布巾で丁寧に拭いてあげる。これまで本は読むものだったけれど、近頃はためつすがめつ眺める、丁寧に拭いてあげる、見やすく並べてあげる…

そんなことを急に思い出して

昨日は久しぶりに古本屋さんのおじさんをやろうと思っていたらお客さんが来られて、表の椅子に座って、ずっと本を読んでおられて、もう一組はなんだかここ面白そうと入ってこられて、妙にお話があってしまった。そんなことで半日、通りを歩く人たちを眺めな…

こんどまたゆっくりくるから

ささっと棚を見た後、後髪を引かれる思いで神保町駅へ、こんどまたゆっくりくるから。台湾とライカ、気になるなぁ。

これからは本屋さんはここに

ついにようやく荻窪・タイトル。いいわ、ここ! そのあっぱれな選書にしばらく目が釘付けになってしまった。こんなに買ってどうするの?どうしても欲しかったんだもの。これさへ読めば生きていけると思えたんだもの。これからは本屋さんはここに決めた。 htt…

あくびのようにさりげないしぐさを

長谷川さんいいなぁ。「あくびのようにさりげないしぐさを」だなんて。 「楽天主義で、あくびのようにさりげないしぐさを重んじるフランスの哲学者アランに学ぶところがある」 「危機が叫ばれる今のような時代こそ、性急になってはいけない。それが生活の哲…

第三の道を悠々と

白石さんいいなぁ。考えるためのヒントがいっぱいあるね。 「賛成でも反対でもなく「非」、第三の道を悠々といく。ひとごとのように自分を語り、「楽」や「快」に従っている。 なおす・なおさないという議論自体が意味をなさないような、広々とした場所に出…

お母さんよりも断然素敵だ

あのとき、Hi!って挨拶をしていたらどうなっていただろう?別にどうにもならないか。東京っていろんなことが起こるなぁ。 2016年5月15日 長い一日、最後にたどり着いたのは東京堂書店だった。Paper back cafeでお茶を飲んでいたら、どこかで見た人だなぁと…

そんな図書館行くもんかと

ゴールデン・ウィーク後半は新しくできた多摩市中央図書館で過ごした。多摩中央公園の樹林地の一部を伐採してつくられた図書館ゆえ、そんな図書館行くもんかと頑な僕だったけれど、こんなにみんなに愛されているのならと少しだけ軟化、みんなで「本のまち」…

どうしてこんなに豊かなんだろう

ゴールデンウィーク、「松江日乗」冬營舎 イノハラカズエ著を読んでいた。松江の小さな古本屋さんの日常を描いた日記集。ひたすら静かな淡々とした日々。それなのにどうしてこんなに豊かなんだろう。松江の街、本、とびきりの人々。 二〇一八年五月十八日(…

そうかそう言うことだったのね

4月28日、ゴールデンウィーク第一弾は世田谷文化生活情報センター生活工房のアウト・オブ・民藝 ー「民」から芋づる編だった。いま再びなぜ民藝? そうかそう言うことだったのね、ウィリアム・モリス、柳宗悦、鶴見俊輔という流れ、いま考えられる最強のゴー…

なぜかとってもうれしい!

はたちの頃に庭をつくるという仕事に出会って、70を過ぎて本を商うというしごとに出会った。 2023年5月1日 今日はいちにち古本屋のおやじさん、お店の前で親子で絵本を読んでいる。なぜかとってもうれしい! https://www.youtube.com/watch?v=aDup8itAgjY

勝男じいちゃんの恋

勝男じいちゃんの恋ってどんなだったかもう忘れてしまったけれど、かわいいなぁ。柴崎さんの持つ味わいはなんともまだ言葉にできない。 2020年4月24日 柴崎友香さんの「千の扉」を読んだ。 地域や町というと平面的な広がりを持つものなのだと思ってしまうけ…

松江のひっそりとした古本屋さんの日記

ゴールデンウィークだから旅がしたくて、本棚を探していたらこんな本が出てきて、これがとびきり良くて、松江のひっそりとした古本屋さんの日記で、いいなあ松江、きっと行くから待っててね、カズエさん、冬營舎さん。今頃、気がついたけれど僕は東京向いて…

苺を御飯として食べるような人に

泰淳さんが百合子さんを好きになった訳がわかるなあ。 2023年4月23日 百合子さんってこういう人だなぁ。 「初夏の朝、山盛りの路地苺に白砂糖をかけた大丼を膝に置いた奥さんが、一階への階段の途中に、ぼんやりと腰かけていた。「これ、あたしの御飯」はれ…

どうしていつもこうなんだ?

好きなものはいつだって消えてしまう。フランスでも一緒なんだ。 2023年4月23日 大好きな伯父さんは行ってしまうし、ふたりが好きだった小さな広場もなくなってしまった。どうしていつもこうなんだ? 「しばらくして、ぼくは、伯父さんの部屋や小さなビスト…

本を読んでいる人を眺めるのが

同感! 本を読んでいる人を眺めるのが好き。 2023年4月23日 小鳥たちと小鳥の小父さんとバラ園と古い洋館が作る静かで慎ましい世界が少しづつ少しづつ崩れてゆく物語。 「私、本を読んでいる人を眺めるのが好きなんです。自分で本を読む以上に」ことり 小川…

八十七歳か

京都の文学者たち、なんだか好きだなぁ。 2015年4月19日 「1921年に二十の岡崎みち子さんはいま八十七歳。まだどこかで元気に暮らしていればいいと思う。私はその八十七歳の老女とともに「ヘンリ・ライクロフトの私記」を読み返す。彼女がうかべる微笑を想像…

僕はいつも大騒ぎしながら

「遊園地の木馬」を読んだ。池内さんはひたすら「さりげなく」生きてきた。自分にはできないものだから、ついつい池内さんを読んできた。そんなことだからこの本でも取り立てて棒線を引きたくなるようなところは出てこない。それでも漢方薬のようにじんわり…

新緑の季節の日曜日

サクラが終わって新緑の季節の日曜日、余りに気持ちいいから、食品庫の奥からワインをもち出してテラスでうつらうつら。 春は今なお春なのである。工場には原爆が蓄積され、都市には警官がうろついて、ラウドスピーカーからはつぎつぎに嘘が流されていても、…

「これで行くんだ」と

千葉さんは人生はリズムだという。千葉雅也さんの新しい本「センスの哲学」が言っているのはそんなこと、深く納得。センスがいいというのはそのリズムを如何に楽しむかということ。ロバート・ラウシェンバーグの絵を真ん中においた表紙の装丁のかっこいいこ…

ブルドッグソースってしっていますか

春なのに今ひとつなので「回転ドアは、順番に」を持って出かけたら軽くなれた。こんな手紙が欲しい。 拝啓 ブルドッグソースってしっていますか。 あれ、変な名前ですよね。 どうしてソースがブルドッグなんだろう。 瓶にはちゃんとブルドッグの絵まで描いた…

でもまさに「失われた時を求めて」なんて

もう2年も前に人生やり残したことは「失われた時を求めて」プルースト著を読了する事かもしれないって、背水の陣のつもりで岩波文庫全14巻を揃えた。でも例によって挫折による挫折、牛歩に次ぐ牛歩、それでも諦めずに最近また読み始めている。フランスの人名…

経験は私個人のものであり、もはや私の

「建築家よりも大工。アーキテクチャーよりもカーペントリー」ヤンキーの哲学者 千葉雅也さんがそんなこと言っていた。 2018年4月5日職人が書いた本というと、神がかりな名人が書いたものが多いように思う。でもなんでもそうなんだけれど普通の人のことが知…

この赤い立面が好き

イタリア文化会館のこの赤い立面が好き。 2012年4月2日 イタリア文化会館に行ってきた。イタリアブックフェア、子供のためのイタリア料理の本が楽しかった。子供のためだから、簡単なレシピかなと思ったら、やはり難しそうで買うのを辞めた。それで、「ジョ…

みんなおしゃれだったなぁ

そういえば、ヘッセもボナールもモランディも、みんなおしゃれだったなぁ。 2021年3月28日 この本も読んだ時は、あっそうねと、あんまり印象に残らなかったのだけれど、本棚の奥で熟成したのか、さっき取り出してぱらぱらとしていたら、なるほどなぁと思った…

ものと暮らし、ものと生活

「民藝のインティマシー」鞍田崇著を読んだ。まだまだ具体的な姿を現しているわけではないけれど、民藝が柳さんがこんなふうに今も生きつづけているのがうれしい。 ハイデガーは、先ほどふれた「建てる・住まう・考える」という論考の中でこんなふうに言って…