本
久しぶりの日本近代文学館・BUDAN CAFE、残念ながら冬はテラス席はお休み。林芙美子の牛めし、宇野千代のそぼろカレー、森瑤子のヨロン丼、迷った末に宇野千代を頂くことに。日本民藝館に回って新作工芸公募展、初日にいいものの7割が出てしまうとのこと、出…
久しぶりに沖縄に来て新しい沖縄が生まれてるなあと思った。新しい沖縄好きだよと思った。ここは不動産屋さんが運営する本屋さんブンコノブンコ。沖縄の今を知りたければここに来ればいいんだ。
ウイリアム・モリスという名のついた本を見かけるととりあえず手に入れておきたくなる。ウィリアム・モリスという人が語られる時いつもこんな禅問答みたいになってしまうのだけれど、それでもそうそうそれがモリスさんだよなって何故か思ってしまう。 つまり…
久しぶりに古くからの友人に葉書を出した、そうしたら電話をくれた。そういえば電話で仕事以外のことを人と話すのは久しぶりだなあと思った。 「勇気を振り絞り電話をかける。あの三木卓がいきなり、「はい」と電話口に出てきた。うわっ。そこから何を話した…
24年間ずっと本箱の中で眠っていた「ちいさなカフカ」をようやく読んだ。不思議なたたずまいを持った本だなぁ。 ミレナへの手紙のはじまりは、こうだった。「二日と一晩降り続いた雨が、いま上がりました。とりあえずよろこびとともにお便りいたします」p.11…
ツムトアの建築と同じく簡素で美しい本だなぁ。 ウィリアムズの詩学は、観念は物のなかにのみ存在する、という見方にもとづいている。p.29 あらためて、真実は物そのものなかに宿っているという信念なのだ。P.34 ペーター・ツムトア著 建築を考える より
昭和初期、こんな東京があったのに。 すると、なぜだろう、あの平和で物がいっぱいあったころの都心の思い出が、匂いや音ごと蘇ってきた。 「奥様」 思いがつい、口をついて出てきた。 「それでしたら、わたし、資生堂のカリーライスが食べとうございます」 …
ダンディな人、おしゃれなじいさんになりたいなと思って読んだのだけれど、そう簡単なことではないなぁ。 私はただ、このダンディズムなりおしゃれなりが、精神の価値を表すものだと言う事をここで一言注意しておけば足りるのだ。p.247 「精神にとっては、行…
本棚の整理、かつて読んだ本の付箋のあるところを読み返して処分の可否を決めている。でもいつの間にか可否を決める作業が読むこと自体に沈潜している。 「でも僕にはまだ生きるということの意味がわからないんだ」と僕はいう。 「絵を眺めるんだ」と彼は言…
古本屋さんのような事を初めて3年ほどが経つ。ようやくどのような本を自分の書棚に残すかについて分かりかけてきたような気がする。自分で読了した本は基本的に残す、特に多くの付箋がついた本。その付箋のついた頁は一生役に立つ宝物ようなものなのだとわか…
なんともそこはかとないユーモアがあったかで、庄野家の一員になったようなうれしい読書だった。庄野さんの本は特効薬ではないけれど、じんわりと漢方薬みたいに幸せになれるのでした。 「作家夫婦がこどもたちに、うれしい事があったらその日のうちに、つま…
三連休だというし、お天気もいいから、久しぶりにパンケーキにでもするかということになった。お供は庄野千寿子さん(潤三夫人)著「誕生日のアップルパイ」こんな幸せな家族がいるんだ。庄野潤三愛がどんどん高まっていく。
鹿島茂さんの「パリの本屋さん」を読んだ。もうすっかり時代遅れになってしまったなぁと思うこの頃だけれど、それでいいんだよ、そこなんだよ、自分とは何か?この究極の問いに答えを出すためには、自分の中に「とことん時代遅れになったもの」を探し出すん…
ブリティッシュ・グリーンのジャガー、無理かなぁ?無理だよね。 2022年10月23日 お、これは必読書と思ったけれど、初めに読んだ時には、古今東西の偉人、哲人の死生観や老いについてが、これでもかこれでもかと出て来てしまい、結局どういうことなんだろう…
今日は西武線、山手線、京王線と乗り継いで、沙弥郎さんと旅をした。
神楽坂のかもめBOOKSで買った「西荻さんぽ」。神楽坂と西荻が繋がった。表紙のポーチドエッグが美味しそう。
箱根の舟越桂展に行こうか、家でぼんやりしていようか迷った。で、後者を選んで、いま「だめをだいじょうぶにしていく日々だよ」を読了した。新しいひとだなぁ。言葉を大切にする人だなぁ。この表紙が好き。この木の上でちょこんと座っているのが、ゆみこさ…
ライトでもコルビュジェでもなく、僕には立原さんがいい。 2021年10月2日 「立原道造・風景の建築」岡本紀子著を読んだ。いま立原道造や堀辰雄が好きだというのは、ちょっとはばかれるようなところはあるけれど、今こうして立原道造の、それも建築家としての…
井伏鱒二を気取ってみたけれど、やっぱりだめだった。 2022年10月2日 今宵、多摩センターでひとり酒をのむ、お供は、前田速夫著「老年の読書」 新橋よしの屋にて 今宵は中秋名月/初恋を偲ぶ夜/われら万障くりあはせ/よしの屋で独り酒をのむ 春さん蛸のぶつ切…
「君たちがファーマーになろうがなるまいが、どちらでも構わない。ただ、この本を通して私たちのことをより深く理解し、私たちが何者なのかを知りーそれに誇りを抱いてー外の世界に出て行って欲しい。きみたちの頭や心にあるものを、大人たちが奪い去ること…
少し静かにしていようよと言う堀江さん。それをパリの運河に係留された水上ボートに例える堀江さん。堀江さんの言うことだから「うん、わかりました」と言ってしまいそうになってしまう。 2020年9月29日 堀江さんの本の装丁はいつも堀江さんみたいに静かだ。…
う~ん、あらためてかっこいいなぁ。 2015年9月23日 庭師に近い仕事をしているのだけれど力がないし、すぐ腰が痛くなるから庭師にはなれていない。でも、そろそろ年もとりかっこいい老庭師になりたいと思うから、こんな本を読んだ。なにごとも格好から入りた…
生きているのかなぁ?恨んでばかりいる、悲しんでばかりいる。杢太郎さんごめんなさい。 2017年9月20日 木下杢太郎というひと、あまりよく知らないのだけれど、ひょっとして好きな人になるのかもしれないと思ってきた。でもそれ以上に深く知ることはなかった…
いつも日仏学院詣でとセットとなっているのが矢来町・かもめブックス。ポップにあるのは「『いたるところに暮らし有り』キラキラしていなくても、ふっと笑わせてくれたり、勇気づけたりしてくれる。世界の暮らしから、あなたの暮らしに繋がるヒントがありま…
きみのことずっと忘れないと言ってあげなくてはいけない 2014年9月19日 ずっと現場に提げて行く図鑑を探していた。きょう初めてこれをもって行った。とても重いのであるが、多いに助けてくれた。採取した葉っぱを帰り道、お茶とクリのケーキをいただきながら…
美しい本だ。 2017年9月17日 美しい本だと思う。表紙は1954年のニューヨーク、ワシントン・スクウェア、撮ったのはアンドレ・ケルテス。タイトルは「 冬の日誌」1ページ目「 何といっても時間は終わりに近づいている。・・・・・・君はもう若くない。」から…
逗子には楽しい古本屋さんがある。カフェもある。立ち飲み屋さんもある。 。また来よう。
もうこんな町大嫌い、でもここだけはなんとか守り続けたいと思っています。 2023年9月14日 古本屋さんみたいなことを始めてとってもうれしく思うのは、仕事場の前の椅子に腰掛けて親子で本を読んでくれている風景を見ることです。 もうこんなまち大嫌いだっ…
2024年9月8日 まだまだ病み上がりだから、だらだらしていてもいいだろうとこんなの聞いていたら、そうか余生は小林秀雄だと思ってしまった。 https://www.youtube.com/watch?v=TJHNweJHS8s
2024年9月4日 晩餐を喫する能わず。一緒だなあ。 2022年9月5日 漱石日記が来た。「明治三十三年 九月八日(土)横浜発。遠州洋にて船少しく揺らぐ。晩餐を喫する能わず。」 からはじまる。イキテルイキテルという感じだ。