3世代くらいかかってようやく見えてくる

水村さんの小説が好き。家族の長い物語を書く。3世代くらいかかってようやく見えてくるものがある。 2020年5月23日 久しぶりにすっかり小説の中にいた。昭和の初めからバブルの時代へとゆっくり過ぎていく時代、仲良くなってはいけなかった小学生の太郎ちゃ…

やっぱりライトさんだなぁと

丸メガネのコルビュジェさんとかんかん帽子のライトさん、どちらが好きなんてなかなか言えないけれど、晩年になってやっぱりライトさんだなぁと思う。 2019年5月18日 コルビュジェってどんな人って考えながら近代美術館の中を歩いていたら、この本を見つけた…

京都に行って九鬼さんの

もう少し早く生まれていたら、京都に行って九鬼さんのお弟子さんになりたかった。最近はあまり聞かなくなってしまったけれど「恬淡」、いい言葉だなぁ。 2020年5月18日 団地で目通り直径60cmもあろうかというケヤキの樹が伐採される事になりそうです。だから…

背筋をぴんとしてくれる本屋さん

東京堂、しばらく行っていない。どおりで背筋がぴんとしてない。背筋をぴんとしてくれる本屋さんも珍しい。 2016年5月15日 長い一日、最後にたどり着いたのは東京堂書店だった。paper back cafeでお茶を飲んでいたら、どこかで見た顔だと思ったら、キャロラ…

「世に逆流せず、また心を乱さざるの徒」って

庭をつくる人ってこうなの?「世に逆流せず、また心を乱さざるの徒」って、全く正反対じゃないか。それにしてもこの本、装丁もかわいい。 2020年5月9日 『庭をつくる人』 著:室生犀星 この本を本屋さんで見つけた時、やったぁと思った。こんな本があるんだ…

結局この一冊を抱えて人生を

庭について書かれた本はたくさんある、でもみんななんかピンとこない。結局いつもこの本に戻ってくる。結局この一冊を抱えて人生を終えるのかなぁ? 20年5月6日『IN OUT OF THE GARDEN』 著:SARA MIDDA50年近く庭だの風景だののことを考える世界に身を置い…

なんと幸せな人生だろう

健一さんのあの笑顔はどこから来るのだろうと思っていたら、「どんな世の中であれ人間の世界に本来具わっている『良いもの』を可能な限り徹底して味わった」ことによるのだと知って、なんと幸せな人生だろうと思った。 2019年5月4日 「父 吉田健一」には娘の…

おうちだの、お庭だのと言いつづけた荷風さん

いつまでも、おうちだのお庭だのと言い続けていたい。 2020年5月3日 おかしな時代になってきた。でも荷風さんだっておかしなおじさんだった。こういう時代だからこそ、荷風さんのようにおうちだの、お庭だのと言い続けていきたい。 お庭文学というのがあるだ…

松山さんはこういう人だったのかと

「受け入れず、押し戻さず、共存せず、でもそこに置いておく」松山さん、見事だなぁ! 2020年5月3日 今日もまだ始めてばかりなのに、ひっかかってしまった。ぱっと開いたらこんなのが出てきた。 僕は都会に行き 家を建てる術を学ぼう。 僕は大工の弟子となり…

わぁ、なんといい顔

この本の表紙の吉本さんの写真を見た時のことは覚えてる。わぁ、なんといい顔。吉本さんの思想は理解できていない、でもなんといい顔ということは分かる。 2013年5月4日最近本屋さんを何も考えずにふらふら歩くことを覚えた。多摩センター、丸善・ジュンク堂…

それでもやはり郵便病だから

今はもう手紙などあまり書かなくなったけれど、それでもやはり郵便病だから、見積書や請求書にも青インクでメモを添えて宛先を書いて気に入りの切手を貼って投函する。たとえ見積書や請求書であっても手紙は手紙なのだから。 2015年4月28日 「 国際電話やフ…

あと15年経ったら

これを書いてから7年が経った。こんな特別な日が訪れるのかなぁ? 2015年4月19日 「1921年に二十の岡崎みち子さんはいま八十七歳。まだどこかで元気に暮らしていればいいと思う。私はその八十七歳の老女とともに「ヘンリ・ライクロフトの私記」を読み返す。…

手放したくなくなってしまった

小川洋子さんのことをもっと知りたいと思っていた。「細雪」が好きだったから六甲山麓の町に暮らしてみたいと思っていた。それで「ミーナの行進」を読むことにした。芦屋あたりの町を毎日カバと一緒に散歩する小説だった。 「部屋の壁に、天井に届くほどの本…

好きだからしようがない

好きになってしまったのだから、仕方ない、ただそれだけの人生。さっぱりしてるなぁ。 2018年4月12日 いのくまさんはいつも楽しそう。作る人は戦わなければとか、苦しまなくてはとか、そんなの?と思う人。楽しくて何が悪いといのくまさんは思うし、僕も思う…

こんな父親でありたかった

こんな父親でありたかった。「空になったぶどう酒の瓶に、水を入れておくと、それを飲んで酔う父」ここだけは似ているけれど。 2021年4月11日 三味線ソングライターの桃山晴衣さんはその父、鹿島大治のことをこんなふうに書いていました。パリを第二の故郷と…

老いと共に獲得してゆくべきもの

老いと共に獲得してゆくべきものってこういうことなんだ。 2021年4月11日 最近はやっぱりもうおじいさんだから、どんなおじいさんになりたいかということばかり考えているけれど、そんな中でも松浦寿輝さんが書く川村二郎さんのことが印象に残っている。 「…

物凄いこと言うなぁ、この大工さん

「経験は私個人のものであり、もはや私の人格の一部である。もし生まれ変わるなら、偉人などではなく、自分の経験を持ったまま、何度でも職人として生まれ変わりたいと思う」 全く異議がない!物凄いこと言うなぁ、この大工さん。 2018年4月5日 職人が書いた…

誰が好きだと言って

この表紙の植物画だって、杢太郎さんが描いたんだから、ってどうして僕が自慢しなきゃいけなんだって、だって敬愛しているのだから。尊敬する人は幾人かいる、愛する人だって何人かいる、でも敬愛する人なんて滅多にいないのだから。 2021年4月4日 誰が好き…

山の手の風雅といえばいいか

日比谷公園の緑陰で本を読む荷風さん、そうでなきゃ。「下町の風雅に対して、山の手の風雅といえばいいか」と書く川本さんも粋な人だ。 2021年4月4日 ここのところ荷風さんとは疎遠だったのだけれど、向島当たりばかりを徘徊していたと思っていたら、日比谷…

不作法なまででなきゃいけなかったんだ

不作法なまでに自分であること。自分であり続けたいとは思ってきたけれど、不作法なまででなきゃいけなかったんだ。これからは少し不作法にしよう、というかもう十分に不作法か? 2021年4月4日 本棚を整理していて気がついた。ひょっとして長田さんの本がい…

小さな時の体験はゆっくりじっくり効いてくる

この本は、読書について書かれた本なのだけれど、それよりも何よりも、学校について書かれた本なのだと言う。うーん、なるほど。ところでこの本の書評を書かれている佐々木幹郎さんがここで書かれている美術教師だった佐々木さんのお父さまが開いておられた…

風景はものを考える土台になっとうなあ

「作家となるきっかけは小学生の時の祖母との小旅行だった。地元の兵庫・舞子の海を眺めながら「風景はものを考える土台になっとうなあ」と漏らすと、祖母が電車を眺めながらつぶやいた。「あんたは本をかきぃ」それから約20年、友人と共作したライトノベル…

遠い道のりだなぁ

小さな古本屋さんを始めて1年が経つ。まだまだだ、人と人とをつなげていない、人と街とをつなげていない、遠い道のりだなぁ。 2021年3月29日 1か月ほど前に始めた小さな古本屋さん、なかなか楽しい。でも奥が深い、難しい。本は人と人とをつなぐ、古ぼけた本…

アヴァンギャルドだった横尾さん

仕事場では、スーツとまでとは言わないけれど、せめてジャケットをとは思っている。 2021年3月28日 この本も読んだ時は、あっそうねと、あんまり印象に残らなかったのだけれど、本棚の奥で熟成したのか、さっき取り出してぱらぱらとしていたら、なるほどなぁ…

仕事と言うのはこんなふうにすべきものだし

もう少し早くこの本に出会っていればなぁと思う。でもまぁ、少しだけこんなふうに生きて来たとも言えなくはないか。 2013年3月20日 「火山のふもとで」を読了した。小説と言うのは,ほんとうの人生みたいじゃないと思っていたけれど。この小説はほんとうの人…

小さくていいもの

こういう時こそ、小さくていいものを信じて抱きしめて、西村伊作は死なず! 2020年3月15日 コロナ・ウィルスの影響というのか、余波の余波を受けて、少しふさぎがちな日が続いていたけれど久しぶりに現場に出た。季節の木々と朝の光と職人たちと、やっぱり現…

鶴見俊輔さんてこういうひとで

今、この鶴見さんの言葉が、とても深く響く。 2016年3月9日新聞の切り抜きをしていて、気になるなぁと思いつつも、そのままにしていたのだけれど、どうも気になるなぁがだんだんおおきくなってしまうことがよくある。今回は少し前になくなられた鶴見俊輔さん…

ただ透明な気と気が/触れあっただけのような/それはそれでよかったような

こんな茨木さん、いいよね! 2017年3月8日茨木さんはいつも鋼のようにまっすぐでぴしゃりとしておられるのだと思ってきたのだけれど、ちょっと知らない茨木さんがいた。「 ただ透明な気と気が/触れあっただけのような/それはそれでよかったような/いきも…

街と山どっちも好きな人はどうするんだ

そういえばこれまで、街と山どっちも好きということを書いてくれる人はいなかった。引き裂かれていた二つの世界をようやくつないでくれる人が現れた。若菜さんのスケッチがまたいいんだ。 2021年2月27日ちらちらと目を通しつつ、通読するまでは至らなかった…

ひたすらボソボソボソボソとしている須藤と青砥

ひたすらボソボソボソボソとしている須藤と青砥の静かな人生、いいなぁ。 2020年2月27日 高校生の時、青砥は須藤に付き合ってほしいと言った。昔の高校生はよくそんな風に言ったものだった。須藤はノーと言った。そのあと別々の人生を歩んで50を過ぎた頃、青…