なんともそこはかとないユーモアがあったかで、庄野家の一員になったようなうれしい読書だった。庄野さんの本は特効薬ではないけれど、じんわりと漢方薬みたいに幸せになれるのでした。
「作家夫婦がこどもたちに、うれしい事があったらその日のうちに、つまり、よろこびが減らぬうちにお礼の手紙を書きなさい、と教えたように、千寿子さんもまた、うれしいことがあったら、その日のうちに娘に向けて葉書を書き、手紙を書きました。本書はそのあたたかな記録です」庄野千寿子著「誕生日のアップルパイ」p.3
なんともそこはかとないユーモアがあったかで、庄野家の一員になったようなうれしい読書だった。庄野さんの本は特効薬ではないけれど、じんわりと漢方薬みたいに幸せになれるのでした。
「作家夫婦がこどもたちに、うれしい事があったらその日のうちに、つまり、よろこびが減らぬうちにお礼の手紙を書きなさい、と教えたように、千寿子さんもまた、うれしいことがあったら、その日のうちに娘に向けて葉書を書き、手紙を書きました。本書はそのあたたかな記録です」庄野千寿子著「誕生日のアップルパイ」p.3