ブリティッシュ・グリーンのジャガー、無理かなぁ?無理だよね。
2022年10月23日
お、これは必読書と思ったけれど、初めに読んだ時には、古今東西の偉人、哲人の死生観や老いについてが、これでもかこれでもかと出て来てしまい、結局どういうことなんだろうなぁ?に陥ってしまった。でもたくさんついた折り目のページを再読しているうちに、少し整理されてきて、最終的にはあまりにシンプルな佐野洋子さんに落ち着きそうだ。結局、僕のままでジイさんになるということで、そうかこれしかないと深く納得したのだった。佐野さんが余命宣告を受けた帰りにジャガーのディーラーに寄ってジャガーを契約してしまったと言う話が好きで佐野さん流を採用するとすると、ツー・シーターのブリティッシュ・グリーンのジャガーをぶっ飛ばすおじいさんというイメージが出てくるのだけれど、著名作家でもない僕にはちょっと無理があるよなぁ?
「要するにその人以外のバァさんなどにはなれないのである。私は私のままのバアさんになる。」p.258
老年の読書 前田速夫著