でも、いつまで生きるつもり?

例によって押し詰まって年賀状を考えている。昔のスケッチブックをひっくり返して。いろんなの描いてるなぁ、楽しそうだなぁと思う。当時はそれほど楽しいとは思わなかったけれど、今振り返ってみると楽しそうだなぁと思う。まぁ、沈んでいる時にはスケッチなんてしようとは思わないけれど。そんなことを考えていたら、もっともっと描かなきゃだと思った。どうもスケッチというより素描という方が好きだけれど。来年はもっと描きたいと思う。そう思って描こうとしたら、スケッチブックがないことに気づく事が多い。だったらスケッチブックを10冊くらい、いや50冊くらい買っておけばいいのだ。でも、いつまで生きるつもり?

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It ended when you said goodbye

年賀状を書いていたら、utube から「この世が果てても」 が流れてきてしまって、別に2021年が終わるだけであって、この世が終わる訳ではないのだけれど、なんだかとってもしんみりしてしまって、やっぱりこの曲はとってもいい曲なのでこれを今年最後の音楽にしようと思う。
それでは皆さん良いお年をお迎えください。
Why does my heart go on beating?
Why do these eyes of mine cry?
Don't they know it's the end of the world?
It ended when you said goodbye

https://www.youtube.com/watch?v=KLkLs6SvyDM

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止めるわけにもいかず

今年はひょんなことから古本屋さんごっこのようなことを始めたから、だんだんだんだん収拾がつかなくなってきてしまって、ただでさへ大変な年末の大掃除なのに、どうすればおさまりがつくんだろう?今回わかったことは古本屋さんなんていうものは決して片手間でできるものではなく、男子一生の仕事と思い定めてやらないといけないということだった。でもとにもかくにも始めてしまったものだから、止めるわけにもいかず、僕の人生どこに行ってしまうんだろう感というのはこれまであまり経験したことのないものであって、途方に暮れながら今年を終えようとしている。

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そこまで言うかと思うけれど

この本は僕の晩年を方向付けた本で、「音楽のない人生は誤謬にすぎない 」なんて言われたら悔しいものだから、数年前にピアノを習いはじめた。僕の晩年を方向付けたなんて書いたけれど、実はそれは言い過ぎで、未だにぽつんぽつんとしか弾けないから、ちっとも方向づいてなんていない。でも、いつかこの本が僕の晩年を方向付けてくれたなぁと言える日が来るに違いないと思っている。

2014年12月29日
下までお使いにいったついでに多摩センター・丸善で「ピアノを弾く哲学者・サルトルニーチェ、バルト」を買おうかと,ページをくっていたら,サルトルがピアノを弾く写真がとっても気持ち良さそうだったし,サルトルは革命歌やインターナショナルでも弾いているのかと思っていたら、ショパンドビュッシーを弾いているので驚いたなんてとんちんかんなことが書いてあったり,中でもいちばん驚いたのは「音楽のない生活は誤謬にすぎない」なんて言う言葉で、それを言ったのはニーチェだったとか。まぁ哲学者というような人たちは,なんとも思い切ったこと言うものだなぁと恐れ入って,ついつい2400円払ってしまった。「音楽のない人生は誤謬にすぎない」そこまで言うかと思うけれど、長いぼくの人生は誤謬だったのだろうかと、ちょっと困ったことになっている。

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たいせつなことはこれとこれだなぁということになり

それにしても東京堂という本屋さんは立派というかチャーミングというかかぐわしいというかの本屋さんだなぁ。ささっと歩いただけで頭がおしゃれになる。

2014年12月28日
このごろはあまり神保町を歩くことが少なくなっているのだけれど,久しぶりに訪ねてみた。多分もう好奇心というものが小さくなっているからなのだろう。まづ行ったのは南洋堂で、むかしは新しい仕事が始まるとさぁ予習にということで訪ねていたのだけれど,今ではそんなこともしなくなってしまい,手持ちの世界でなんとかかんとか凌いできたのだが、いかんいかんそんなことと、思わせてくれる再訪であった。おぉと思うようなのがさりげなく,目につくところにおいてある。そんなののひとつにアルネ・ヤコブセンのスケッチ集があって,ほしいなぁと思ったけれど10000円以上もするものだから今回は断念。やはりときどきはここに来て,さぁもういちどしごとしごと、という気持ちにならなきゃだと思った。で次は東京堂で、ここのところ気になっていた「とこしえのお嬢さん」がちゃんと表通りに面して置いてあったし,やっぱり欲しいなぁと思っていた「ピアノを弾く哲学者」もすぐ目につくところにおいてあって,ほんとうに気が利く本屋さんなのであった。そんな訳でここのところぐちゃぐちゃだった頭の中にすーっと風が吹き抜けていって,たいせつなことはこれとこれだなぁということになり,これでようやく来年も、という気にさせてくれた神保町であった。

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最初に手先が動いた瞬間の小さな発見を大事にしなさい

ささっと描いたいちばん最初の奴がおもしろい、これは本当だ

2018年12月26日
年賀状、何案も何案もスケッチしているのだけれど、ちっともよくなくて、なんにも考えなくて、ささっと描いた一番初めのがやっぱり面白くて、まだだまだなぁと思っていたら、このあいだの「折々の言葉」を思い出してしまった。この間、そうだそうだと、うなづいていたばかりなのにもう忘れたの?そうだそうだと思ったのならそれはもっともっとずっーとたいせつにしなくちゃいけないのに。
最初の線は生きています。だから消してはいけません(図工の先生)
山登りの途中、立ち止まってスケッチをするのが好きな編集者・若菜晃子は、小学生の時、図工の先生によくこう言われた。ものをよく見て最初に手先が動いた瞬間の小さな発見を大事にしなさいと。例えばはじめて職場に立った時の微(かす)かな違和感も、組織の抱える問題点を言い当てていることがある。その小さな芽をすぐには摘まないように。随想集『街と山のあいだ』から。(鷲田清一
2018年12月19日朝日新聞朝刊「折々の言葉」から

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ソローさんがこんなこと言ってた

今の僕はソローさん、今福さんに教えられたことが多い、それに動画に出てくるモレッティさんにも。

2018年12月27日
まだまだ年内の仕事も片付かないのに来年の日記帳の陣容が決まらないので落ち着かない。大きさ、表紙の色、罫線の有無、紙質などなど。基本的に10年ほど前から分厚いモレスキンを持ち歩いているのだけれど、来年は変えなきゃと思ったのはソローさんがこんなこと言ってたから。日記帳というのはいちにちいちにちのカタチを決めてしまうような、そんな大げさなとも思うけど。でもなんでもカタチから入る方だから忙しい年末なのにこれで悩む。それにしてもソローさんそこまで言うかと思うけれど、やっぱり偉い!
「ソローの自由な精神は、この「白いノート」を常に欲した。新しいノートは、いかなる罫線も引かれるべきではなかった。罫線とは、まさに自由であるべき書字空間に持ち込まれた、固定的な規則にほかならなかったからである。」ヘンリーソロー・野生の学舎 今福龍太著 p.22
https://www.youtube.com/watch?v=zIv_vdVXjpo

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