この本は僕の晩年を方向付けた本で、「音楽のない人生は誤謬にすぎない 」なんて言われたら悔しいものだから、数年前にピアノを習いはじめた。僕の晩年を方向付けたなんて書いたけれど、実はそれは言い過ぎで、未だにぽつんぽつんとしか弾けないから、ちっとも方向づいてなんていない。でも、いつかこの本が僕の晩年を方向付けてくれたなぁと言える日が来るに違いないと思っている。
2014年12月29日
下までお使いにいったついでに多摩センター・丸善で「ピアノを弾く哲学者・サルトル、ニーチェ、バルト」を買おうかと,ページをくっていたら,サルトルがピアノを弾く写真がとっても気持ち良さそうだったし,サルトルは革命歌やインターナショナルでも弾いているのかと思っていたら、ショパンやドビュッシーを弾いているので驚いたなんてとんちんかんなことが書いてあったり,中でもいちばん驚いたのは「音楽のない生活は誤謬にすぎない」なんて言う言葉で、それを言ったのはニーチェだったとか。まぁ哲学者というような人たちは,なんとも思い切ったこと言うものだなぁと恐れ入って,ついつい2400円払ってしまった。「音楽のない人生は誤謬にすぎない」そこまで言うかと思うけれど、長いぼくの人生は誤謬だったのだろうかと、ちょっと困ったことになっている。