2011-01-01から1年間の記事一覧

都市、まち、への夢

『東京の都市計画』越沢明著 岩波新書を読んだ 東京の都市計画、負けて負けて、負け続けたのだと思う でも落ち込まなかった、元気さへもらった 都市、まち、への夢、それがこんなにも困難だとすれば 日頃の連戦連敗が当たり前のこととして反転した 負け癖が…

まちってこういうことなんだなぁ

世界ふれあい街歩きをぼんやりと見ていた 当初から、時々見ているのだが、以前に比べて見方が変わったような気がする以前は、さぁ見逃さないぞと、なんだか力が入っていたのであるが、このところは、ぼんやり見ている 元来、さぁ見るぞというようなものでは…

わかった、あきらめない

もう何十年もまえ、こんな仕事があるんだって知ったそれでなりたくて、なりたくてでも現実は似ても似つかなかった空や雲や草木やまちや、そんなものおかしくなるばっかりだった当然そんなのおかしい、なんて言う仕事で食べられる訳なかったそして、ずいぶん…

どこかに美しい村はないか

六月です こんな季節になりました うれしいです どこかに美しい村はないか 一日の仕事の終わりには一杯の黒麦酒 鍬を立てかけ 籠を置き 男も女も大きなジョッキをかたむける どこかに美しい街はないか 食べられる実をつけた街路樹が どこまでも続き すみれい…

火事と喧嘩は

『日本人はどのように建造物をつくってきたか・江戸の町』内藤昌、草思社を読んでいたら、久しぶりに『火事と喧嘩は江戸の花』という言葉に出会った。昨今の、でもさすがに最近は聞かなくなった『想定外』と言う言葉といかに違うことか。江戸の町人たちに敬…

神田川は負けない!

久しぶりに晴れた。 いつものように和泉橋を渡っていたら、歓声が聞こえてきた。 たくさんの人が群がっていて、船が4艘。これから出帆らしい。みんな楽しそうだ、久しぶりにいい天気、久しぶりに水の上、東京は水のまちなんだ。 西のベネチア、東の江戸と言…

気ままな旅人ように

6月25日、矢口の渡し、壁の庭、打ち合わせ、東京は土地がない、だから、垂直に庭を造るしかない、壁の庭が好きだ 久しぶりに西荻窪で降りてお昼、ここは本が置いてあるから、ぱらぱらとめくった、『もののはずみ』堀江敏幸 角川書店、『 先の陶芸市に足り…

でもでも,なんとか言ってくれ!

6月24日、ひさしぶりの国立 アパートをnpoの事務所と小さなカフェに改修、の打ち合わせ レモンとオリーブが自由にのたうつ一角がいい ガレージを庭に、みんなの庭に 善行に続く計画 自動車から緑へ、いよいよ動き出したようだ 帰りに緑濃いカフェを見つけ…

『花々はそうしている』

『われわれにとって何かもっとよい未来があるにちがいない/さもなければ夕焼けがこんなに美しいはずはない』詩人ヨハン・ペーター・ヘーベル 『精神の働きを乱してしまうほどの忌まわしい人生と遭遇した際(中略)/間違ってもその原因を作った自分を責めた…

『 百花繚乱展』に行ってきた。

パパスカフェはこんな風になっていたんだ、ケヤキが大きくなって、気持ちのいい緑陰。 山種美術館『 百花繚乱展』に行ってきた。 テイカカズラが迎えてくれた。 大変な人出だ。もう少し静かに見たかったのであるが。 速水御舟の阿蘭陀菊図がいい。 長く長く…

こんなことがいい

初夏、夕方、庭仕事を終えて午後はレンガの広場の丹精、よく働いた 働いただけ答えてくれる、草や木 椅子に座って、みち行く人を見る しじゅうからが遊びにくる 剪定したローズマリーを、どうぞ、ご自由にって書いておいておく 持っていってくれる人 そのま…

大人の庭

久しぶりに、マロニエ径の会の活動日。 ベニバナトチノキの花が終わり、ラベンダーやノースポールが盛り。 暑くて、すぐに作業の手は止まるけれど、ゆっくりゆっくり。 活動以来数年、メンバー間のいざこざ、嫌がらせなどなど、いろんなことがあったけれど、…

タイルの庭

大岡山、O邸、3色のタイルが美しい、これまでタイルは守備範囲ではなかったのだが、職人の手の味わいが庭に加わる。微妙な色の組み合わせが楽しめる。ちょっと勉強しなきゃだ。 田園調布で途中下車、田園都市=田園と都市の結婚、100年以上経って、未だに…

日々使われている庭、日々楽しまれている庭。

午後、ときわ台のA邸 去年の秋に竣工。駐車場を増やしたいけれど、庭もほしいとのことであった。 みどりの駐車場になっていた。 ひろやかな駐車場の向こうに、門柱、エゴノキ。 おじいちゃん、とても喜んでいただけている様子。 デッキには丹精された鉢がた…

ずっとずっと清々しく

鷹の台 F邸 錆び砂利敷きの中にぽつぽつとセキショウなど、乾いた砂利が急に柔らかい表情に 石と植物、どちらがなくても成立しない 仕上げは高圧洗浄、御影石の飛び石が芝生の中で急に清々しく甦る 石、草、その上に水が加わって、やはり最後は水なのか、清…

『車からみどりへ』

110515、蒸し暑い日、晴れ、藤沢、k邸一年越しの仕事、ようやく完成駐車場がレンガとアイビーの庭に それぞれの素材と色彩が絡み合って ネームプレートには、kさんのコレクションであるフクロウのデザイン『車からみどりへ』 いよいよそんな時代が来たのかも…

縁側の庭

110514 夏のよう、晴れ 鷹の台、F邸、植栽工事監理。 名前が決まった。縁側の庭。 ご近所の人も通りがかりによって、縁側に腰掛けておしゃべりしていく。懐かしい場所。多様な草木と、縁側と、ご近所の人々。 植栽の位置を決めるべく歩き回っていると、アゲ…

かつての農家の縁側のよう

天気回復、蒸し暑い1日 鷹の台、F邸 いよいよ植栽、エゴノキ、アカシデ、ヒメシャラ、ツリバナ、ソヨゴ、ガマズミ、クロモジなど ご近所さんが立ち寄ってお茶、そんな懐かしい風景が生まれればなぁ

原っぱ 少年のための庭

午後、王子のI邸、初回打ち合わせ。 小学生の男の子がいるご家族。男の子が喜んでくれる。原っぱ、実のなる木、ビオトープ、菜園、見る庭というより、遊ぶ庭、学ぶ庭、少年も含めていきものの庭。そして、もう一つのテーマはローコスト。

桧のルーバー  まづは背景を整えて

五月のいい天気の日、五月晴れとはよく言ったものだ。 玉川上水沿い、F邸 いよいよ桧のルーバーができつつある。コンクリートの万年塀が少しづつ隠れていく。 90cm角の柱に36x45の横桟を取り付け。間隔は現場にてこま送りから30mmに変更。高さは1750mm,最下…

緑豊かなまちだったはずなのに

春がやってきた あちこちでみどりについての催しが開かれているこのあいだは六本木に行ってきた 今日は晴海のの再開発についての話を聞く機会があったどちらにも驚いた この10年ほどの間に、ずいぶん豊かな緑が育ってきている いよいよ東京にもほんとの緑…

ただそこにいるだけで園丁

久しぶりに新聞の切り抜き 上手な文章は、安心して読めるが、その人固有の響きはない。それに何より、上手になると書けなくなる事や者がある。小説家とは、上手な文章を書かない人の事だ。 保坂 和志 上手なんか、捨ててしまえっ!て、思うのに ひろゆき 真…

コンクリートを土に草木に

3月11日以降、初めての現場 天気もよく、湘南の光は既にまぶしいほどkさんのところ 駐車場を庭にする仕事コンクリートを壊す削岩機が頼もしいコンクリートを土に草木に 自動車を自転車にくつになかなかいいぞ!http://www.youtube.com/watch?v=kcxDkv0ENV0&fe…

『生きのびるためのデザイン』

日々今おこっているような状況に対して、デザインに携わるものとして何ができるのか、そんなことを考えていました。 そうしたら、ずいぶん昔の本なのですが、『生きのびるためのデザイン』という本のことが頭に浮かびました。もう40年近くも前に書かれた本…

あの理想主義のもう一度の出番

大変な災害が来てしまったもう40年も前 DESIGN WITH NATUREと言う本があった アメリカのLandscape Architect, Ian L. Mchargと言う人が書いた地域が持つ地形,植生、水系、気候などの特性を美しい地図で示し、人が住むのに適さない場所などは,緑地などとし…

ひとを元気にしてくれるところ

高知に行っていた、牧野さんのところ 『樹と言葉』展、これは行かなきゃというので、もう終わったしまうというので 園内をぽつぽつ歩いていると、植物園ってこういうことだったんだ、ちからが、おだやかなちからがあちこちに ほとんどすべての草木に小さくも…