桧のルーバー  まづは背景を整えて

五月のいい天気の日、五月晴れとはよく言ったものだ。
玉川上水沿い、F邸
いよいよ桧のルーバーができつつある。コンクリートの万年塀が少しづつ隠れていく。
90cm角の柱に36x45の横桟を取り付け。間隔は現場にてこま送りから30mmに変更。高さは1750mm,最下段はGLから200mm,塗装はオスモ2回塗り、2回目をクリアーとしたため、木地が生きた。
庭作りで一番大切なのは、見せたくないものを隠すこと。
かつて外の景色を借りることを借景と言った。円通寺修学院離宮など。現在の都市環境の中で外から取り込みたい風景など皆無に近い、とすると見せたくないものを隠すことがまづはじめにすべきこと。主役を際立たせる脇役、自身が目立つのではなく、脇を固める。それが造園の、風景の役割。
そうして背景を整えて、おもむろに植栽や土を使って絵を描き始める。
次回はようやく、そんな作業に着手。