あの理想主義のもう一度の出番

大変な災害が来てしまった

もう40年も前 DESIGN WITH NATUREと言う本があった
アメリカのLandscape Architect, Ian L. Mchargと言う人が書いた

地域が持つ地形,植生、水系、気候などの特性を美しい地図で示し、人が住むのに適さない場所などは,緑地などとして保全していこう,と言う主旨の本であった

そのグラフィックの美しさと論旨の明快さから当時,ランドスケープを学ぶ学生は夢中になった

それでも今、DESIGN WITH NATURE のことを聞く事はほとんどなくなってしまった
あまりに明快な論旨は複雑な現実の中であまりに理想主義的ということだったのだろう

今回の地震を報道を見て,いまもう一度 DESIGN WITH NATUREのことを思い出した

今回の災害は500年、1000年に一度の確率の事象なのだと言われる
世界をそのスケールで考えなくてはならないとすれば,あの理想主義のもう一度の出番が期待されているのかもしれない