住宅をみんなで創って、みんなで暮らすことの楽しさは

多摩ニュータウンの中にちっちゃな村みたいな集合住宅を作りたいと仲間たちと思ったのが17年前だった。その頃はコーポラティブ住宅という試みがあちこちで広がりつつあった。あちこちのそんな試みを見て歩いて僕たちも作ろうということで14家族が集まりビレッジ浄瑠璃14という名の村のような集合住宅ができた。それから17年がたった。今ではすっかり時代が変わって、もうあまりコーポラティブ住宅という言葉も聞かなくなった。昨日久しぶりにビレッジ浄瑠璃でパーティーがあった。しばらく離れていた住民がまたここに戻ってくることをお祝いする会だった。お天気も良く料理もお酒も美味しく、久しぶりに楽しい時間が流れた。なかなか苦労したというかみんな泥だらけになりつつ完成までこぎつけたプロジェクトだった。今ではそんな悪戦苦闘の跡など微塵も感じられない穏やかな村になっていた。住宅をみんなで創って、みんなで暮らすことの楽しさはちっとも失われていないなと思った。

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