2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「深窓の令嬢」

深窓も、令嬢も、すっかり街から消えてしまった気がする。 2014年9月12日 たった一軒の花屋がいろんな事を教えてくれる。「深窓の令嬢」ってこういうことを言うのだろうか。言葉では知っていたけれど「深窓の令嬢」を初めて風景として見た気がする。ここでよ…

空飛ぶカバくん

かれこれ40年以上も飛び続けている空飛ぶカバくん、こんなに長い付き合いになるとは思っていなかった。 2014年9月12日 我が社のお守り、空飛ぶカバくん、いつもぼくたちがさぼっていないか見張っていると言うか、見守ってくれている。デザインって、アートっ…

東京の街が好きになった

18時品川港から出航、東京湾に遊んだ。10数年前、玉川上水を歩いて、東京はいいなぁ、江戸の人は偉かったなぁと思った。昨年今年、東京湾を船で遊んで、東京は水の都だったのだなぁと思った。東京に住み始めて40年、玉川上水と東京湾がある東京の街が好きに…

大正五年」七月九日(日)

こういう庭が作りたい。 2012年9月11日 岩波文庫・漱石日記」読了。最晩年をどんな風に書くだろうと思っていた。ロンドンなんて、と発奮し、修善寺での闘病生活を吐露し、明治天皇崩御の報のあり方に正論を述べ、鏡子夫人をしかり、そして大正五年十二月九日…

一番暑い日の午後に読んだのに

今年一番暑い日の午後に読んだのに、爽やかで、おかしくて、優しくて、ロマンティックで、愉快で、かっこよくて、延々とそんな言葉が続く本だった。 それからずいぶん経って、そのほんわかした気持ちは変わらない。著者の三浦しをんさんは現在の細雪を書いて…

いつの間にか40年

中央線を小淵沢で乗り変えて小海線でコトコトと清里へ。八ヶ岳の山容もキラキラの光も透明な空気もちっとも変わっていなくて。いつの間にか40年以上が過ぎていた。

白いピケ帽

なるほど小津さんは、白いピケ帽を半ダースづつ、あつらえていたのか、同じ白いピケ帽好きでもここが違う、この夏も2回ほどピケ帽をどこかに置き忘れて大騒ぎをしてしまった。本当に好きなら半ダースほど用意しておくべきなのだが。 2014年9月9日 表紙のポー…

ほっと一息するところ

そろそろまた三菱一号館の季節。企画展が何であれ、ほっと一息するところ。 2016年9月8日 キャメロン展に行ってきた。久しぶりの三菱一号館、しばらく来ないうちにすっかり緑が濃くなって気持ちいい。でキャメロン展、少し物足りなくないだろうか。キャメロ…

と九鬼さんは言う

風流にそんな気魄が必要だったの? 風流いのちというわりには、あまり気魄など持ち合わせていない、う〜ん、いけない。「虚空を吹きまくるという気魄が風流の根底にはなくてはならぬ」と九鬼さんは言う。 2016年9月6日 ようやく秋らしい風が吹いてきた。水じ…

こっそりとした人

「こっそりと良いものをもっている感じということ」を教えてくれた酒井さん。 2015年9月3日 今月末に富山を、能登半島を訪れることになりました。そうしたら酒井さんがこんな本を書いていることを知りました。酒井さんってずっと読んでみたいと思っていたの…

なんと気持ちのいいことを

ジャコメッティはしょぼっとした人だ。でも言うことは颯爽としている「試みること、それがすべてだ!」なんと気持ちのいいことをいう人だろう。 2017年9月3日 小さなひと、大きなひと、歩くひと、ジャコメッティがつくるすべてのひとは絶望していない、まっ…

繰りかえすということ

毎朝、ランチ・ボックスを抱えて通勤するパターソン。とにかく淡々とくり返すということ。習慣ということ。habitということ。2017年 8月31日 朝、妻にキスして、バスを走らせて、ときどき詩を書いて、夜は犬の散歩、そして一杯のビール、ただそれだけが繰り…

右往左往する毎日だ

午前中、世知辛いものだなぁ世界はと思った。午後Mさんのお庭を訪ねたら、ハナトラノオ Physostegia virginiana がいっぱ咲いていた。世知辛くなったり、世知辛くなくなったり、相変わらず右往左往する毎日だ。

千年、君がそこに居るかのように

「千年、君がそこに居るかのように仕事しなければならない。」ただただうなだれるしかない。それにしてもみすず書房の本は美しい。 2017年9月3日 ずいぶん昔に数点見た事があった。だから今回はもういいかなと思っていた。でも夏休み本棚を整理していたら出…

いつも不機嫌な顔をしている漱石さんだけれど

然し死ぬより美しい女の同情でも得て死ぬ気がなくなる方がよからう」いつも不機嫌な顔をしている漱石さんだけれど、こんな色っぽいことも言うから好きだ。2012年8月31日 最近、なぜか漱石さんを読んでいる。断片で時々出会う言葉がおなかの奥まで、滲み込む…

石牟礼さんはこういう男のもとで育った。

小っちゃな本だったけれど、たいせつな本だ。2014年8月31日 石牟礼さんに少しだけ近づけた。ずっーと遠くで見ていた。ふつうの人だった。毎日の食卓をたいせつにして、おいしいものを賑やかにみんなで食べるのが好きだった、そのうしろには海が有り山があり…

やっぱりウディ・アレンになりたい

「 東京のウディ・アレンになるんだ!」もうそんなことを言わなくなって久しい。そんなこと言うなんて、なんて軽薄なんだ!という年になってしまったのかもしれないけれど、人になんて言われようとも、やっぱりウディ・アレンになりたいのだった。 2014年8月…

いつだってちょっと手を触れて

エルサレムに嘆きの壁ってあるけれど、アテネ・フランセのこの壁はなんて呼べばいいんだろう、いつだってちょっと手を触れて撫でてみたくなる2014年8月30日 お茶の水に来ると、ついついここまで来てしまうのだけれど、吉坂さん、やっぱり凄いなぁ、かべだけ…

久しぶりに楽しい時間だった

久しぶりに姪家族がやってきた。親戚付き合いは苦手だ。でも、これから子育てを始める若い家族と、まちと家と学校の話をした、とうとうと。わかってくれたのかわかってくれなかったのかわからない。でも久しぶりに楽しい時間だった。あとは彼らが選ぶだろう…