風流にそんな気魄が必要だったの？ 風流いのちというわりには、あまり気魄など持ち合わせていない、う〜ん、いけない。「虚空を吹きまくるという気魄が風流の根底にはなくてはならぬ」と九鬼さんは言う。
2016年9月6日
ようやく秋らしい風が吹いてきた。水じゃないのだそうだ、風なのだそうだ。九鬼さんステキ！
「 風流の本質構造には「風の流れ」といったところがある。水の流れには流れる床の束縛があるが、風の流れにはなんらの束縛がない。世俗と断ち因習を脱し名利を離れて虚空を吹きまくるという気魄が風流の根底にはなくてはならぬ。社会的日常性の形をとっている世俗的価値の破壊または逆転ということが風流の第一歩である。」風流に関する一考察 九鬼周造著
