本というより箱みたいな本

どうも僕はこの阿久津さんのあっちへ行ったりこっちへ来たりの脈略のない本との関わりが好きらしいという事がわかったから、読書の日記の続編を読んでみようと思う。「この人たち好きだな」という感情は自分で感じていてもうれしい。なんていうことを昼の仕事をしながら考えている阿久津さんが好ましい。

2019年2月14日
春はまだまだ遠いし、なんだか色々うまくいかなくて、ついに昨日は早い時間から布団をかぶっていたけれど、布団の隙間から読んでいたのがこの本で、えっ1105ページ、こんな厚い本、本というより箱みたいな本読めないよ思っていたけれど、これがとてもよくて、読書の日記というと、書評のようなものかなと思うのだけれど、著者の阿久津隆さんは初台でfuzkueと言う「本を読む店」をやっている人なのだけれど、日々の生活と本とのさまざまなことや、そこからの引用が脈絡もなく綴られていて、だからあっちへ行ったりこっちへ行ったりとまさにめまいがするような本なのだけれど、絶望の底に落ちているかと思ったら、お店の経営の心配をしたり、はたまた、チェホフの珠玉の言葉が引用がされていたり、ジェット・コースターのような日々の生活が描かれていて、今はどうもジェット・コースターの底にいる僕なのだけれど、すぐにまた颯爽とすべるように走り出せるかなぁとこの本を読んでいると思う。例えばこんなことがとっても当たり前に書いてある。「なんとなく好きな人たちがいる。「この人たち好きだな」という感情は自分で感じていてもうれしい。と言うことを昼の労働をしながら考えていた。」p132

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