2024年11月9日〜10日、生活クラブ生協・武蔵五日市協同村で石積み学校が開かれた。伝統工法だとか柔構造だとか里山の風景だとか人力施工だとか言われて久しい、でもそこからもう一歩踏み出すにはどうすればいいのかわからないまま、この国の風景は環境は混乱を極めつつある。そこから具体的な一歩を踏み出そうよ!というのが東京科学大学(旧東京工業大学)の真田純子先生だ。真田先生と金子玲大先生さんが主催する石積み学校を武蔵五日市協同村で開催することになって今年で6年目になる。崩れかかった協同村のみかん園の段々畑の石積みを修復しようというプロジェクトだ。生活クラブの組合員を中心に呼びかけて老若男女約40人が集まった。今年の石積み学校がこれまでと大きく違ったのは、集まったみなさんの国籍がさまざまだという事だ、中にははるばるスロバキアから参加された方もいた。自分たちの風景は自分たちの手で作る、その達成感が爽快だ。すべて修復するには10年以上かかるだろう。僕の残りの人生と同じくらいかな?ジャン・ジオノの「木を植えた男」みたいな物語だと思った。「石を積んだ男」そんな物語がここから生まれるといいなと思った。