それなら僕はどうするの?

どう考えても伐採の理由がよく分からなかった、でも最近はもういいかって気持ちになっていた。そんな風に思っているうちに誰かが「伐採に反対します」の貼り紙を出された。とても嬉しかった、こんなこと今までなかった。それなら僕はどうするの?ってもう一度考えた。そして小さく「賛同します」との貼り紙を出すことにした。もう議論をするのには疲れた、大きな声をあげることにも疲れた。でも最後に達した結論は小さくとも意思表示だけはしておこうということだった。誰かが言っていた「大切なことは小さな声で言え」って。ひょっとしてこれって正しいのかもしれない。シラカシの木は未だ伐られないでいる。