校舎の黒板に書いてあったルノワールの言葉

僕がもう一度生まれ変わったら、この学校で学びたいと思う。今でさえ時代遅れな学校って揶揄されるけれど、僕が生まれ変わる頃にはもっともっと時代遅れだと言われているだろう。でも、いいものはいくら時間が経っても古びない、いつまで経っても新しい。校庭の大きなケヤキの木は、時が経つほどに立派になっているではないか。

2016年11月21日
お天気がよくてよかった。今日は4年に一度の自由学園美術工芸展だった。最近は学校とか教育とかいうと何かうんざりするようなニュースが多い。それでも大正デモクラシーというような吹けば飛ぶような理念を掲げて、とにかく95年前に生まれた学校がいまでも生き続けて、みんなで「秋の一日」を楽しんでいる風景はなんだか浮世離れしているのだけれど、浮き世離れしていてもなんでも、守らないといけないと思ってる。校舎の黒板に書いてあったルノワールの言葉は、この小さな学校が大切にしてきたことを示している。