わぁ、なんといい顔

この本の表紙の吉本さんの写真を見た時のことは覚えてる。わぁ、なんといい顔。吉本さんの思想は理解できていない、でもなんといい顔ということは分かる。

2013年5月4日
最近本屋さんを何も考えずにふらふら歩くことを覚えた。多摩センター、丸善ジュンク堂、。気になる表紙があった。ひとまわりして帰ろうと思った。あの表紙が気になったので戻った。帯に高橋源一郎が書いていた。「ある時、本に掲載された一枚の写真を見た。吉本さんが眼帯をした幼女を抱いて、無骨な手つきで絵本を読んであげている写真だった。その瞬間、ずっと読んできた吉本さんの言葉のすべてが繋がり、腑に落ちた気がした。「この人がほんものでないなら、この世界にほんものなんか一つもない」とぼくは思った」とあった。吉本さんなんか買うことがないのに、写真集なんか買うことがないのに、買うことにした。3800円はちょっといたいのだけれど、ゴールデン・ウィークなのだからと思った。ずっと横においておける本なのかもしれないからと思った。