常にル・コルビュジェの手は描く

コルビュジェってどんな人って考えながら近代美術館の中を歩いていたら、この本を見つけた。わかった気がした。コルビュジェって手のひとなんだって。当たり前といえば当たり前なんだけれど、最近「手」のことが忘れられているなぁって思うものだからさっそく買って読んでみた。著者のアンドレ・ヴォジャンスキーと写っている表紙の写真もいいし、絵葉書のポートレイトもかっこいい。いったい誰が撮ったのだろう。 
常にル・コルビュジェの手は描く。彼は木々や葉や芽を描く。これらのものを描くことはすなわち、これらのものを作り出した種を、指の中に感じることなのである。・・・・ル・コルビュジェは、風と水の力や生命や人間の手によって仕上げられる、さまざまな風景を描く。・・・・・手には、個人の性格が含まれている。つまりそれは、最も目立たず最も内密のものや、最も主観的で最も捉えがたいものが、手相という明確な線や手の筋肉や手のシルエットによって、かなりはっきりと示されうるということを意味するのだ。「ル・コルビュジェの手」アンドレ・ヴォジャンスキー著 p.42

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