次どこかへ行くとしたら鳥取だろうなって

サクサクと展示を見て回って、これでおしまいかなと思ったら最後に鳥取民藝運動に携わっていた吉田璋也が紹介されていて、吉田は医師で、でも白樺派に共鳴して、これからの民藝を模索した人で、吉田がプロデュースした民具は土の質感も手の温もりもあって、でもモダンでもあって、それに吉田は鳥取の風景の保全活動にも携わっていたと知って、吉田さんいいなぁと思った。以前、酒井順子さんが「裏が幸せ」の中でこんなことを書いていて、次どこかへ行くとしたら鳥取だろうなって思っていたものだったから、この展覧会を見てそうかやっぱり鳥取かと思った。
「宿に荷を置き、私は夜の鳥取を一人でぶらつきました。県庁所在地としては非常に地味な印象がある鳥取市ですが、ここは私の好きな街のひとつです。良い本屋さん、手づくり万年筆の店、良いパン屋さん、吉田 璋也の生まれた地である鳥取には民藝美術館もあって、目立たないながらも文化の薫りが漂う街。これ見よがしに自慢せず、こっそりと良いものをもっている感じが上品です。」

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