真のおじさん

street pianoの映像はu-tube などで見ていたけれど、今日初めて国立でであって、いいものだなぁと思った。弾いている人もちっとも気負いがなくて、聞いているおばさんたちも、ソファーに腰かけて気持ちよさそうに聞いておられた。いわゆるstreet musicianが生み出す世界とは違って、musicianと聴衆という関係ではなくて、誰もがたまたま居合わせたという空気がとても良かった。実は僕はピアノの先生のところに行く途中だったから、いつもより少しは練習していたし、楽譜も持っていたから、ちょっと弾いてみようかなとは思ったのだけれど、そんな勇気を出すことはできなかった。でも本当はこんなとき下手でもいいから何食わぬ顔で弾き始めるのが真のおじさんなのだと思う。犬が散歩していたり、自転車で通り過ぎる人がいたり、いろんな人が通りかかるのだけれど、そんなことちっとも関係がなく「音楽が生きている」っていうのはこんなことを言うのだなと思った。
http://streetpiano-jp.com