長いぼくの人生は誤謬だったのだろうか

この本を読んだのをきっかけにピアノを習い始めた。インターナショナルでもショパンでもドビュッシーでもなくバッハしか弾かないと決めている。なんとも生意気な初心者だ。それにしても誤謬に過ぎない人生にぎりぎりのところで気がついた。本というのは大したものだ。

2014年12月9日
下までお使いにいったついでに多摩センター・丸善で「ピアノを弾く哲学者・サルトルニーチェ、バルト」を買おうかと,ページをくっていたら,サルトルのピアノを弾く写真がとっても気持ち良さそうだったし,サルトルは革命歌・インターナショナルでも弾いているのかと思っていたら、ショパンドビュッシーを弾いているので驚いたなんてとんちんかんなことが書いてあったり,中でもいちばん参ったのは「音楽のない生活は誤謬にすぎない」なんて言う言葉で、それを言ったのはニーチェだったとか。まぁ哲学者というような人たちは,なんとも思い切ったこと言うものだなぁと恐れ入って,ついつい2400円払ってしまった。「音楽のない人生は誤謬にすぎない」そこまで言うかと思うけれど、長いぼくの人生は誤謬だったのだろうかと、ちょっと困ったことになっている。