いつも思う

碑文谷の街を歩いていたら突然こんな水辺があって、たった一軒こんなお家があるだけで、この街が大好きになってしまった。いつも思う、街ってたった一軒の家でその価値が決まる。つまり一軒の家の付属品として街があるんだ。
「吉田さんのアメリカ紀行を読むと、書いてあることは、ニューヨークに、何とかいうバーがあって、非常にいいバーである、こういうバーがある以上、アメリカ文化というものは、何か見こみがある(笑)そういう話なんです。つまり一つのバーの付属品として、一国が存在するんだな(笑)。」吉田 健一『まろやかな日本』(新潮社)