やっぱり吉田さんはいいなぁ

こういうこというから、吉田さんが好きだ。1軒の本屋、1軒の食堂、1軒の洋服屋、そんなのがあれば十分なのだ。

2019年10月31日
町をとぼとぼ歩いていてずっ考えていたことがある。ひとつのパン屋さんやカフェの付属品として町が存在するんだなということ。やっぱり吉田さんはいいなぁ。
「吉田さんのアメリカ紀行を読むと、書いてあることは、ニューヨークに、何とかいうバーがあって、非常にいいバーである、こういうバーがある以上、アメリカ文化というものは、何か見こみがある(笑)そういう話なんです。つまり一つのバーの付属品として、一国が存在するんだな(笑)。」吉田 健一『まろやかな日本』(新潮社)|丸谷才一+木村尚三郎+山崎正和の読書鼎談より