ちっともしあわせなんかじゃない

ソール·ライターはぼそっとしたおじさんでそこが好きだった。

 

2017430

きのう映画「写真家ソール·ライター 急がない人生で見つけた13のこと」を見た。ソール·ライターが最後にぼそっと言った。「 幸福は人生の要ではない」帰り道そのことを考えていた。さっきソール·ライターの写真をもういちど見直した。ちっともしあわせなんかじゃない、雨に曇る窓ガラス、雪の日に赤い傘をさす人、ただそれだけだ。しあわせでも不幸でもない。ただそれだけだ。ソール·ライターが言っていたことが少しだけ分かったような気がする。