こんな特別な一日が訪れるのだから

こんな老後が待っているかなぁ?

2015年4月19日

1921年に二十の岡崎みち子さんはいま八十七歳。まだどこかで元気に暮らしていればいいと思う。私はその八十七歳の老女とともに「ヘンリ・ライクロフトの私記」を読み返す。彼女がうかべる微笑を想像すると、私の口もともほころびてくる。自分の人生は終わった、と感じることはすこしさびしく、そしてなんとうれしいことだろう。なにか元気のようなものまで湧いてくる。やっと自分というものが、わかりはじめるからだろうか。」特別な一日 読書漫録 山田稔 編集工房ノア
ここに「今日の言葉から」を書き始めてから,本箱から気の向いた本を取り出して,線が引いててあるところを読み返している。えっ,こんなに良かったんだと思うことが多い,というかこの本の場合,山田さんていいなぁと思う。最近ようやく,自分というものが分かり始めてきたかなと思っていたけれど,「そしてなんとうれしいことだろう」と思うまでにはまだたどりつけていない。八十七歳か,あと22年生きぬくぞぉ!こんな特別な一日が訪れるのだから。

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