こんな元気をくれる家や庭やそしてそこに生活する人たちを

ゴールデンウィーク最終日は雨の中、鷺ノ宮の三岸アトリエのオープンガーデンに行ってきた。三岸アトリエは三岸好太郎、節子夫妻が1934年にバウハウスに留学していた山脇巌に設計を依頼して建てたアトリエだ。迷いに迷ってようやく辿り着いたのだけれど、東京にもまだこんな家と庭がひっそりと生き続けているなんてと驚いた。「ひっそりと静かに」なんて、もうすっかり分が悪くなって久しいけれど。アトリエと庭をぐるぐると巡った後、暖炉のある部屋でお茶とタルトを頂きながら、三岸家の人たちやご近所の人たちとのおしゃべりも楽しいものだった。みなさん気さくで親しみやすくて、気持ちのいい家や庭はひとを優しくするのだなぁと、気持ちのいいひとたちだからこそ気持ちのいい家や庭を持ち得るのだなあと。三岸家の人たちから、いつでも訪ねてきていいですよっておっしゃって頂いたので、今度は本やワインやお茶やお菓子をたくさん持ち込んで一日中ここで過ごそうと思う。人がずっと生きてきた家や庭っていい、元気をくれる。こんな元気をくれる家や庭やそしてそこに生活する人たちをもっと大切にしなきゃだ。