単なる偶然なのだけれど、何の脈絡もないのだけれど、「1949年7月14日・パリ6区」なんだか嬉しい。ひょっとして僕のために踊ってくれているんだと思ったっていいじゃないかというところが嬉しい。
2021年3月2日
文化村の 写真家ドアノー/音楽/パリ展 に行ってきた。「パリ祭のラストワルツ、1949年7月14日 パリ6区」という写真がある。パリ祭の夜、パリ6区の路上で男と女が踊っている写真だ。1949年7月13日に僕は生まれた。だからこの写真は僕の生まれた日の翌日にドアノーが撮ったことになる。だからなに?ということなんだけれど、なんだかうれしい。きっとこの二人は、昨日地球の裏側で生まれたひとりの赤ん坊に幸いあれ!と踊ってくれているんだと思う。
「とくに作品を作ろうとは思っていなかった。私が愛するこの小さな世界の思い出を単純に残したかっただけだ」ロベール・ドアノー