ついに僕たちが辿りついた庭園論

「地表に軽く触れるにとどめることだ」この言葉がすべてを語っている。ついに僕たちが辿りついた庭園論。

2016年1月14日
昨年末の朝日新聞の「 書評委員が薦める「今年の3点」」に評論家の武田徹さんが「動いている庭」ジル・クレマン著を取り上げてこんなことを書いていました。
「庭」を舞台に自然環境を支配しようとする欲望を越え、誰にも支配されず、誰をも支配しないリベラルな境地を示したと読めば庭園論やエコロジー論を越えた広がりを持つ。
それで2015年6月3日の日記を読み返してみました。
「没道徳性」だの、「技芸からの徹底した逸脱」だの、野原のことをこんな風に語った人はいるかって思いました。「庭仕事を放棄して 地表に軽く触れるにとどめることだ」なんて。恵泉のmeadow garden を歩いていて、なるほど、これが「地表に軽く触れるにとどめることだ」と思ったのでした。
「地表に軽く触れるにとどめること」なるほど、今年はそんな庭が作ってみたいです。

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