のんびり行こうと思う

今日もまた、本棚の整理を始めたのはいいけれど、15分も経たないうちに止まってしまった。post coronaに向けた態勢立て直しにいつまでかかるのだろう?緊急事態宣言も延長だというし、のんびり行こうと思う。 


百九十米ほど
まっすぐ飛んでみたい

かねがね思っていた石がいた。
しかし
跳ばないで
そこに居た。
いまもそこに
居る。
p.53

庭でもそうですがな。いきなりずかずかこられる裸のつきあいはかなん。一歩さがって縁にひかえてもらって、しずかにみていてほしい。あくまで一定の距離をとってもらいたい、というのが京都人気質ですわ」と言い、ちょっと間をおいて、
「庭は便所の窓から見るのがよろしいな。庭が油断してますさかいに」と結んだ。p.54

伝言板
- 先にゆく 二時間も待った A
恋人どうしか、ただの友達どうしか
- 先にゆく 先にゆく
おれもなにかを待っていたが
とうとう この歳になっても来なかったものがある
名声でもない 革命でもない もちろん金銭でもない
口で云えない何かを待った
いま 広大無辺な大空に書く
白い白い雲の羽のペンで書く
- 先にゆく と
p.95

「北園町九十三番地 天野忠さんのこと」山田稔 編集工房ノア

f:id:machidesign:20200501162231j:plain