映画「しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス」を見た。とても不遇な人生を歩んできたのに、いつでもとてもチャーミングで、でもしたたかでもあって、絵を描くことが大好きな モード・ルイス。一方の魚の行商人エベレットも決して恵まれた境遇を生きてきたわけではないのだけれど、不器用ながらも淡々と生き続けてきたおとこ。そんな二人が出会って、ぎくしゃくしつつも、ぶつかりあいつつも、少しづつ少しづつふたりの世界を築き上げていく話。なんとも閑散とした海辺の小さな家がモードが描く動物たちや木々や花の絵でなんとも居心地のいい家に変わっていく。アートなんかじゃなくて絵の持つちからを見せてくれる映画。海があって町があってふたりがいてスープがあって絵があって少しのお金があって、そんな最低限の条件が生み出す淡々とした世界の話。
https://www.youtube.com/watch?v=DUMbFosbkyI