久しぶりに小野さんの絵を見てやっぱり

彫刻家の友人にどうしてもほしい作品があるのだけれどどうすればいいのって聞いたら、作者に欲しいんですがと率直に聞いてみりゃいいじゃないの、アーティストというものは本当にその作品が欲しいと思う人のところに自分の作品が渡ることを望んでいるんだよ、なんとかしてくれるよ、と教えてくれた。でもあれ以後本当に欲しいと思う作品に出会えていない。こんど欲しいと思う作品に出会えたら、率直に欲しいんですがと言ってみようと思う。

2016年8月3日
久しぶりに小野隆生さんの絵を見に行ってきた。20年ほど前にある美術雑誌で見て、ずっといいなと思ってた。10年ほど前に個展があって小品をなんとか手に入れたいと思ったけれど、ちょっと手が出なかった。きょう久しぶりに小野さんの絵を見てやっぱり欲しいなと思った。絵を見るのは好きだけれど、ずっと手元においておきたいと思う絵はあまりなかった。小野さんが描く肖像画の前に居るとずっとそこに立って見つめていたくなる。小野さんの絵が自室にぽんと置いてあったらどうだろう。まったく世界が変わってしまうように思うけれど、おおげさかな。