2015-03-01から1ヶ月間の記事一覧

いやまだまだだ

久しぶりに武蔵五日市。梅が咲いていた。うとうとと春眠の中というかんじ、縁あってここの風景のことを考えるようになって数年がたつ。すこしだけわかってきたのかな。いやまだまだだ。なんべんもなんべんも会いにくるしかないんだろうな。

なんだか桜守のような人になってしまったけれど

お天気がいいから,ことし第一回目のお花見をした。本番は土曜日だけれど,大阪のお城の前の高等学校の同級生たちが毎年ここに集ってお花見をするようになって久しい。もう10回を越すだろうか。料理が上手なかつての女子がちらし寿司を桶に入れて持ってき…

とりあえず冬が越せた

素っ気ないコンクリートの箱は隙き間風だらけだし,土間からはしんしんと冷えてくるし, しごともあるようなないようなだし, 10余年がんばってきたけれど,この冬は越せるかなぁと思っていた鶴牧商店街にもようやく春が来て,とりあえず冬が越せた。極寒の…

なぜかいつもお気に入りの場所というのは

藝大アートプラザ、ここは東京でも好きな場所のひとつです。いつも目的もなくふらっと立ち寄るのですが,すっかり豊かな気持ちになって出てきます。先日久しぶりに寄って,いつものように,ゆっくりとした時間を過ごしたのですが,帰りに、2年半程お休みしま…

歩くのが楽しくなりました

ひと頃,街にモニュメントと言われる彫刻があふれたことがありました。その大半はあってもなくても,どちらかと言うとないほうが,と思うものが多かったような気がします。最近は不景気のせいもあって,あまり見かけなくなりました。きのう目白のまちを歩い…

もっともっといろんなせかいの中に

1〜2ヶ月前、目白のまちを歩いていたら,古道具・坂田の看板を目にしたので,あ、ここかと思ったのでした。でその時は立ち寄れなかったのですが,きのうついに足を踏み入れてしまいました。坂田さん、とても近づきがたい人なのだろうなぁという印象を勝手に…

ターシャ・テューダーというひと

昨晩,ふと目を覚ましたら,ターシャ・テューダーの番組がながれていました。彼女についての番組はこれまでも何度か見ているのですが,昨晩のも再編集されたもののようでしたが,これまでのものよりいっそう深く届きました。時代がより彼女が遺したものを必…

小園は余が天地にして

根岸子規庵に行ってきた。「病床六尺」読まなきゃ読まなきゃとそのままになっていて,来るのが先になってしまった。 「 小園は余が天地にして草花は余が唯一の詩料となりぬ」「 ごてごてと草花植えし小庭かな」 お庭と生きた子規さん、スケッチもよくて。絵…

人には会わなければいけないと思う

現場が近くにあるものだから、このごろは上野の森をふらふら歩いている。東京藝大も美術学部には時折歩くのだけれど、音楽学部はなんだか敷居が高くて近づくことがなかった。知らなかった、中庭には ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンがいたりフレデリッ…

オリーブオイルをなめたりしているうちに

ちっとも灯りが見えないこのごろですが,ようやく自分の場所にであえた気がしました。なんでもなさとか,静かさとか,小ささとか,そんなものに取り囲まれて,ビールを飲んだりパンをかじったりオリーブオイルをなめたりしているうちにとても楽しくなりました…

お墓参りというのはいいものだ

近くまで行ったので,お彼岸だったものだから,谷中墓地にゆかりの人はいないのだけれど,広津和郎さんが眠っておられる事を知って,広津さんの散文精神「何処までも現実と対決し、みだりに悲観もせず、楽観もせず、粘り強く生き通していく」 にはいつもお世…

ちょうどいいゆらゆら歩きがいいなぁ

道のデザインが好きです。このところしばらくカチカチと音がするような直線、直角の道をつくっていたのですが,でもかつては,わけもなくスラローム・スラロームって,ぐにゃぐにゃの道を製図板の上に描いていました。多分「自然は直線を嫌う」と言う私たち…

カンカンとしごとをしてくれた

いろんな職人さんが来てくれるのだけれど,この間は鍛冶屋のおじさんが来てくれた。鍛冶屋のおじさんは,寡黙で穏やかで、モチノキの木の下で、カンカンとしごとをしてくれた。いつもは植木屋さんや大工さんと一緒にしごとをするのだけれど鍛冶屋さんとはあ…

都市や住宅にいくら興味があったって

映画「小さなおうち」をテレビでやっていました。原作が好きでしたので,映画には多々不満はあるのでしたが。原作が好きだったのは,昭和のはじめののびのびとした東京というまちや住宅がよく描かれていたからです。ただ「小さなおうち」は,都市や住宅にい…

そこには神さまが住んでおられるのだよ

里山の向うには奥山があるんだよ,そこには神さまが住んでおられるのだよということを知ったのはもうずいぶん前のことで,ひどく腑におちたのだった。それでもまだ頭の中だけで分かった積もりだったのだけれど,このあいだ北陸本線が直江津を過ぎた頃、あぁ…

もっともっとしあわせであって欲しかったけれど

音楽の映画,ニューヨークというまちの映画,最強の二つの映画だから,もっともっとしあわせであって欲しかったけれど,でもいつかあんな風にイヤホンつけてまちをねり歩いてみたいと思ったし、やっぱり音楽は無敵だと思った。 https://www.youtube.com/watc…

とにかくただしんとしているだけ

そのまちがいいなと思えるかどうかは,たった一点,いいなと思えるところがあるかどうかだ。ここのところ通っている鷺ノ宮の裏通りに見つけたカフェはなかなかよくて,窓から見える風景はまったく何ともないのだけれど,とにかくただしんとしているだけ。そ…

ぐるぐるぐるぐるずっと

好きだなぁと思える人にはそんなに出会える訳ではないけれど,ロベール・クートラスという人はそんな人のような気がする。折々に困った時にはずっと取り出してみる人なのかなと思う。多分それは彼が,偉大なアーティストなんかじゃなくて,どちらかと言うと…