とってもなつかしくもあり、とってもハイカラでもあり、ノイバラがいい。
2012年3月7日
再びのお庭文学、ノイバラと江戸の植木屋清蔵、主役ではないが、お庭のひととしては、これらばかりに目が行く。コッツウォルズのオープンガーデンなんて言うのも出てきて、申し分のないお庭文学。どんな花が好きと問われて、なかなか答えが浮かばなかったのであるが、ずっと気になっていたノイバラ、すっかり忘れていたけれど、一躍お気に入りに飛び出してきた。さっそくt邸の図面に描き入れた。太平洋を臨む丘に白い花の風景が実現するだろうか。もうひとりの主人公清蔵、あわや英国艦隊と幕府の開戦かと言う状況下においても毅然としたもの。さすが江戸の植木屋、堂々たるもの。英国のガーデニングと江戸の園芸文化、比べて語られることが多い話題、それが小説になった。英国軍人の目が見た江戸の園芸文化がすばらしい。