ここ閉められない

たまたまこの2〜3日そろそろこの仕事場を締める時期なのかもしれないということを考えていた。でも、グランド・シャルトルーズ修道院みたいになりたいと考えていたなんて、ここ閉められないじゃないか。

2014年8月16日
映画「大いなる沈黙へ」を見た。この映画は残るだろう。なにが残るのだろう。それは多分人それぞれによって違うのだろう。映画の中でひとりひとりの修道士たちの顔が次々に映し出される場面がある。みんなちがう顔をしている。最も厳しい戒律を持つ集団生活の中にあってもそれぞれがみんなちがう顔をしている。同じように、この映画を見た人それぞれに残すものは違うのだろう。でも誰もがきのうよりこころ静かになることになる。沈黙を描いている。でも「 沈黙は金なり」そんな言葉をごみ箱に投げ捨てたくなった。大それたことを言う。いつかこのしごと場がグランド・シャルトルーズ修道院のようになればいいなと思った。そんな大それたことを、そんなことちっともたいへんじゃないんだよとこの映画は言ってくれているようだった。
https://www.youtube.com/watch?v=vU9FTzbl6Z0