好きは好き

美術史的な評価にはあまり興味はない。好きは好き。でもこんな風に書かれるとひどく納得する。「権威とは無縁のそうした画面のそこここに、私たちは限りない「かわいさ」を見いだすのだろう」

2017年5月21日
ボナールのことが好きだった。でもそれがどうしてということがよくわからなかった。でもようやくそうかそういうことだったのかと深く納得したのだった。弾けてて、かわいいナビ派のひとたち。
「 線遠近法とか、明暗法による三次元空間の再現を基礎とした重厚な西洋美術の伝統と決別し、やさしく感覚的でありながら思想性にも満たされ、具象性と抽象性を併せ持つ新たな美術の創造を目指したナビ派の作品」「自由な描法を標榜する「 印象派」。そしてそのあとに生まれた、誤解を恐れずに言えば、さらに「弾けた」美術がこの「 ナビ派」なのである。・・・権威とは無縁のそうした画面のそこここに、私たちは限りない「かわいさ」を見いだすのだろう」