人柄ということ

昨日の夜、高校時代からの友人のkから電話があった。おんなじことばかりくり返して言うから、明らかに酔っぱらっている様子であった。酔っぱらいと言うと、余り真剣に受け答えしなくなるものなのだけれど、kと話しているとこちらまでだんだんと愉快になって来て、いつのまにか二人で電話の中で酔っぱらっていた。人柄というのは酔っぱらっていてもしらふでいてもそんなこと関係なくて、いい人柄というものはいつだっていい人柄なのだなぁ思った。今年は余りお酒を飲まないでおこうと決めていたのだけれど、気持ちのいい酔っぱらいっていいものだなぁと思ったから、やっぱり少しは飲もうと思った。
そんなことで、昨日から、人柄ということを考えているのだけれど、吉田健一さんのことがちらちらする。吉田さんのことを人柄がいいというのかどうか、ちょっと違うような気がするけれど、いい人柄とgentlemanというのが絶妙に混じり合っている人のような気がする。そんないいものを二つも併せ持っている吉田さんてずるいと思う。