階段を歩いていたら

新しい東京駅のしごとは、やはり評価しなければいけないのだろうけれど、でもどうもずっとすっきりしないものを感じてきた。そのことを的確に論評した新聞記事になるほどそうだったのかと思って、それは天皇制との関係で論じたものであったが、でもそれ以降、もうあまり気にすることのなかった新生東京駅であったが、一昨日エミール・クラウス展を見た後、階段を歩いていたら、ようやくぼくの見たかった東京駅に出会えたような気がする。大プロジェクトに仕立て上げることも大切だけれど、こういう東京駅に出会いたかったし、金吾さんに出会いたかった。