いいなぁニューヨーク、いいなぁセントラル・パーク、

4年前のソール・ライター展、へぇーこんな人がいたんだと思った。その映画「写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと」がとても良くて、「幸福は人生の要ではない」というソール・ライターの言葉を覚えてる。ニューヨークのイースト・ビレッジのソール・ライターのアトリエの床に落ちていた埃だらけの恋人が映ったポジ・フィルムを拾って、照れながらうれしそうにしていたソール・ライターの表情に素敵な人だなぁと思った。そのアトリエは会場にも復元されていて、質素だけれど居心地が良さそうな部屋でこれが人生だよって思った。圧巻はプロジェクターによる壁いっぱいに広がるスライド・ショーで、昔はみんなポジ・フィルムで写真撮っていたよなぁと懐かしかった。中でもセントラル・パークを撮った写真がとっても良くて、いいなぁニューヨーク、いいなぁセントラル・パーク、街はこうでなくっちゃ、公園はこうでなくっちゃって思った。昔から写真は好きだけれど、とてもおかしなことになっている世界だけれど、カメラのファインダーはまだまだ美しい世界を、楽しい世界を見つけるんだと思った。