そうだとしたらその数行になにを

人生は1編の短編小説のようなもの、なるほどなぁと読み続けていたら、短い詩のようなものだと続く。え−それは大変、どんどん短くなっていく。たしかにそうだと思うし、そうだとしたらその数行になにを書こう?と悩んでしまった今朝。
「 人生を長編小説のように感じたのは、いつの年代までだったろうか。(落合恵子
 親の介護を終えて自身も老い、人生を短編小説どころか短い詩の一節のように思うようになったと作家は言う。記憶はトレースした写しのようなものだから、実際の経験とはどこかずれる。そういう上書きを重ねるうち、やがて諦めなり思い定めなりが筋を単純にしてゆく。逆に、記憶がとっ散らかって筋が立たないこともあるが。「『わたし』は『わたし』になっていく」から。(鷲田清一)」朝日新聞12月15日朝刊 折々のことばから