こんな所に居たのって、という絵たちであった

こんな人がいたんだ。こういう絵が好きだなぁと久しぶりに思える展覧会であった。美術の潮流が、ちっとも僕たちを元気づけくれないじゃないかと、これでもかこれでもかと目を覆いたくなる風に突き進んでいるようにみえるのだけれど、久しぶりに大きく目を開いて,大きく口を開いて、前に立って、こんな所に居たのってという絵たちであった。1950~60年にパリに集う芸術家たちの空気の楽しげなこと,みんな貧乏。それにしても、中でも、兄貴的存在だった猪熊玄一郎は抜きん出ているなぁ、そんなことも思った世田谷美術館であった。ところで、解説の中に見た金山さんについて語るsophistcation という言葉が至言だと思った。あまり聞かなくなって久しい、でももっともっと元気を出して欲しい言葉、概念 sophistcation !