お彼岸にグールドはあうのだなぁ

春分の日であるから、しあわせかと言うと、そんなこと関係なくて、いつものようにぼんやりと霧がかかったように憂鬱ではあるけれど、それでも致命的と言うほどではないから、きちんと椅子に座って、さてどうすると言うことになるとやはり、CDでもかけるかということになるが、何も考えずに、たまたまいちばん上にあったのが、グレーン・グールドのゴールドベルクであるから、playのボタンを押すと、あとはもう自動的に、憂鬱だの、ふさぎ込むなどと言うことはどこかに言ってしまって、お彼岸にグールドはあうのだなぁと思っていたら、グールドは漱石が大好きで『彼岸過ぎまで』などと言うのがあったなぁなどと思い出した。
憂鬱を蹴散らすにはもう一つ本と言うのがあるが、机の上にあるのが、大谷幸夫さんの新著『都市空間のデザイン』岩波書店であって、人口減少時代の今日に必要な都市の理論がここにある、と帯にあって、これからの時代こそ都市デザインって、どういうことだろうって、今この本が出た理由に迫りつつある。
それにしても建築の人の側からの都市デザインの本って、これまで都市計画の側の人たちからのものばかりを読んできたのだけれど、一つ一つの部屋がくみ合わさって、こつこつと都市へと組み上がって行くかんじが読んでいても伝わってきて、ようやく古代ギリシャ・ローマの住宅の所まで来た所であるのに、なんだかとても難しそうであるけれど、大谷幸夫さんにちょっとだけ近づけそうかなと思っている。
http://www.youtube.com/watch?v=YjbNPD9atGw&feature=fvst