この映画が封切られた頃、僕たちはの街、多摩市の市立図書館のことを考える市民ワークショップが開かれていた。でもその後、その図書館計画は迷走を重ねてこれって「民主主義の柱」なのということになってしまった。一本の映画が民主主義を育むとは思わないけれど情けないことだ。
2019年6月11日
「ニュー
ヨーク公共図書館」を見た。エンドロールに
ゴールドベルク変奏曲が流れた。淡々と流れていった映画なのに、最後なぜかそこで胸がいっぱいになった。安心しなさい僕たちは素晴らしい膨大な遺産を持っているのだよ。そんな風に聞こえたのだとするならば、この最後のゴールドベルクこそ、この映画を解く鍵なのかもしれない。
図書館は「民主主義の柱」なんだと言う。10数年前、公園は「民主主義の庭」だという言葉を知ってびっくりした。今や満身創痍の
アメリカだけど、ニュー
ヨーク公共図書館という「民主主義の柱」を持っている。そしてセントラル・パークという「民主主義の庭」も持っている。最近は民主主義ってなんなんだって、みんなよくわからなくなってしまって右往左往しているけれど、この映画は右往左往しない。だって「僕たちは民主主義の柱なんだもの」という映画なんだもの、「柱」が右往左往してどうする?と、そんな3時間25分だった。
https://www.youtube.com/watch?v=CpnBQrD_U68 https://www.youtube.com/watch?v=Gv94m_S3QDo