とびきりおしゃれな信念のひと

ウディ・アレンもそろそろ年かな。それでもアレンは裏切らない。いつだってこつんと小さなヒットを飛ばす、ホームランなんか粋じゃない。時代は1930年代のハリウッドとニューヨーク。 ギャングがいて、共産主義者がいて、ユダヤ教信者がいて、大スターがいて、お歴々がいて、ジャズメンたちがいる、そんないろいろな人たちが繰り広げるドタバタの中でふと知り合った、 いつも遠くを見ているちょっと不器用なボビーと、とってもチャーミングだけれどしっかり者のヴェロニカの物語り。紆余曲折はあるけれど最後はハッピー・エンドというのじゃないけれど、人生ってそう言うことだから、もしかしたら、ハッピー・エンドよりもっといい解かもしれない。ウディ・アレンはいつもそんな風に思わせる映画をつくる。 そして決めなきゃいけない時はいつだってセントラルパーク、聞こえて来るのはスイング・ジャズ。いつだっておんなじ。でもそれがいい。ウディ・アレンは信念の人、とびきりおしゃれな信念のひと。
https://www.youtube.com/watch?v=cYWT_yZ8EfI