ようやくそう思えるようになってきた

母の晩年、あれでよかったのかなという思いがずっとあったけれど、5年が経ってこのスケッチを見て、終わり良ければ全てよしだったのかなと、ようやくそう思えるようになってきた。スケッチというのは何かを浄化してくれる力があるのかもしれない。

2016年11月15日
日々のことを描いておこうと思うようになってそんなに日がたたないけれど、こういうことだったのかと思う。そんな風に思わなかったら、老母の部屋を描いておこうとか、ベッドの上の母の顔を描いておこうなどとは思わなかったろう。言葉を交わすことが難しくなってきている相手のことを描くということが、これまでとはまったく異なるつながり方のある事を教えてくれたように思う。それはとても淡々とした行為なのだけれど、とてもすがすがしいつながり方であるように思った。

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