相手は枝野くん

ことし初めてストーブをつけた。寒い日だから、冷たい雨だから、投票所は閑散としているかなと思っていたら、行列ができていた。係りの人が今日はこれでも少ない方なのですよと言っていた。もう一度、もう一度だけ期待してみようとみんな思っているのかもしれない。選挙はお祭りみたいなところがいいのだけれど、期日前投票には静かな良さがある。道すがらひとりいろいろ考えながら投票所に向かう、そしてひとりまた考えながら帰路につく。道すがら考えたのはこんなことだった。僕の一票なんて吹けば飛ぶようなものだけれど、でも今回はちょっと違うかもしれない。10票分くらいの重みがあるかもしれない。今回はけっこうたくさんの思いを投票用紙の上に載せた。同じ手紙でも今回はラブ・レターだ。相手は枝野くん。みんな福島の事故の時、不眠不休で奔走していた枝野くんのことを忘れてはいない。神さまは見ていたと思うから大丈夫と。