水がとうとうと流れていて

出張から帰ると中々立ち上がれない。環境の落差、変化に順応できない。富山に行ってきた。水がとうとうと流れていて、雪国の春はとうとうと水が流れるんだ。そんな水を使っておいしいものを作っておられる。何代も何代も麹を作っておられる。水だけじゃなくて麻のれんが風に揺れていた。古い建築もはたらいていて、はたらけど美しい。棟方さんにも会ってきた。今まで見た棟方さんじゃないもっと自由な棟方さんがいることを知った。わかい人たちにも会ってきた。いろんな集まりに出てもいちばん年寄りの部類に入るようになってきた。そんなこと言っても仕方がないけれど。なるべくじゃまにならないように立っていて,とにかくすっと立っていて、みんなここまで進んでいるんだと,ずいぶん遠くまで行っているんだと,うれしいという顔をして立っていることぐらいしかできない。ゆっくりうしろから追いかけながらも,うしろから何ができるかなと考えることぐらいはできそうだ。また行けるといいなと思う。富山から戻って3日目、ようやく元気が戻りつつある。