パリ左岸とピアノと職人たち

「パリ左岸のピアノ工房 」を読んだ。
パリ左岸とピアノと職人たちと、どれひとつとっても味わい深いみっつ、そのみっつが混ざり合って進んでいくのだから、終始わくわくするのは間違いない。ただひとつ心配があった。挫折して久しいピアノを弾きたいという夢、人生ぎりぎりになってもういちど目を覚ましたら困るなと思ったけれど、今のところまだ目を覚まさない。いつかひょっとして、目を覚ましてくれたならこんなに幸福なことはない。ただ街を音楽を職人の心意気を、言葉で現すのはやはり難しいのかもしれない。