東松原の中川書店で目が合ってしまった山田風太郎「人間臨終図巻」を読んでいる。臨終図巻であるから、ひらすら人が死ぬ。その前に読んだ、伊藤比呂美・読み解き「般若心経」もひたすら人が死んだ。年のせいか、どうもそんな本にばかり目が行く。「人間臨終図巻」では923人の臨終に立ち会うことになる。でも、この本には923人の生もある。死と生が仲良く並んで淡々と描かれている。その並び方は、923人それぞれに違っていてその人らしい。そろそろこれからは、生と死と半分づつについて考えなければなのだな。
「果実に芯があるように、人はだれでも自分の死を自分の中に持っている」--リルケ
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